日中は30℃を超えるが、朝夕は10℃まで下がるほど涼しい。日本の猛暑とは比べようもない気候だ。
カナダ・トロント郊外の閑静な住宅街に、羽生結弦(23才)の練習拠点がある。名前は「クリケットクラブ」。広大な敷地にスポーツ施設やホテル、レストランなどを有する会員制クラブで、駐車場にはベンツやポルシェなどの超高級車が並び、美しく手入れされた芝が広がる。スケートだけでなく、カーリングやテニス、ボウリングなどの多くのプロアスリートたちが通う、伝統あるスポーツクラブだ。
「今はフィギュアスケートでは羽生選手のほか、中国のボーヤン・ジン、アメリカのジェイソン・ブラウンなど、そうそうたるメンバーがここで練習を重ねていて、過去にはキム・ヨナもオフシーズンを過ごしています。7月1日に現役復帰を宣言したばかりの高橋大輔選手(32才)も7月中旬にこの地を訪れたそうです」(スポーツ紙記者)
羽生は7月2日に国民栄誉賞授与式に出席した後、トロント入りし、同クラブでの練習を開始した。
「6月に国際スケート連盟がルールを改正し、フリーで繰り返し跳ぶことができる4回転ジャンプを1種類に制限したことで、プログラムを練り直した。初戦となる9月20日からのオータムクラシック(カナダ・オークビル)に向けて、新プログラムを滑り込んでいるようです」(前出・スポーツ紙記者)
五輪連覇を果たしても、探究心を失わない羽生。彼が暮らすのはクリケットクラブから車で10分ほどの市街地にあるマンションだという。
「現地では運転手付きの車で母・由美さんと一緒にクラブへ送迎されていて、彼はスケート場で1日みっちり練習に集中しています。近くには繁華街もありますが、買い物や遊びに出かけることは一切なく、ジャージー姿で練習場を往復する生活です」(別のスポーツ紙記者)
気になるのは5月に羽生のコーチのブライアン・オーサーに師事することを電撃発表し、同じクリケットクラブで練習を始めたロシア代表で平昌五輪女子シングル銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(18才)との仲。コーチ変更の理由については、前コーチとの確執が理由だと報じられたが、大の「ゆづファン」である彼女が羽生を追いかけたのではないか、という声も少なくなかった。一部では2人が同じマンションで生活しているとの報道もあったが──。
「羽生は練習場まで車で通っているけど、メドベージェワは歩いて来る姿をよく見かける。彼女の家は練習場の近くで、彼とは同じマンションじゃないよ。羽生は新シーズンに向けて、スケートのことで頭がいっぱいの様子だよ」(クラブ関係者)
このストイックな日々が羽生の“新しい伝説”への第一歩となる。
※女性セブン2018年8月23・30日号