測量学の世界的権威である東大名誉教授の村井俊治氏が会長を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)が今年3月から実用化した、AI(人工知能)による地震予測が話題となっている。国土地理院が全国1300か所に配備する電子基準点の過去12年分のデータをAIにインプット。最新の電子基準点の動きから地表の異常変動(上下、水平など)を察知し、全国30エリアにおいて「震度4以上の地震が3か月以内に発生するリスク」を6段階評価で割り出す。
「レベル3以上は要注意。特にレベル4以上は震度5以上の大地震になる可能性がある」(村井氏)
地図の通り、伊豆諸島周辺や東北の太平洋側、九州南部~奄美群島にかけてレベルが高くなっている。また、長野周辺や長崎周辺も「レベル4」という予測が弾き出された。今後、要警戒だ。
◆JESEAでは、毎週水曜日にスマホ用アプリ「MEGA地震予測」(月額380円)で情報提供している。詳しくはhttp://www.jesea.co.jpへ。
※週刊ポスト2018年8月17・24日号