検事でありながら自らの正義のために、一線を越えてしまう。正義なのか、悪なのか、苦悩する難しい役の最上毅を演じ、新境地を見せた木村拓哉(45才)。主演映画『検察側の罪人』撮影について、その心境を明かした。
「この作品の中で“正解のない正義”について、非常に考えさせられました。いろいろな意見があると思いますけど、ぼくは最上に共感できます。だからこそ取り調べのシーンで悪びれる様子もない被疑者が鼻歌を歌いだした時、生理的に受け付けず、聞けない状態になって…。途中で部屋を出ちゃったんですよ。台本では最後までいる設定だったので、隣にいた事務官は“えっ? いなくなるんですか?”って驚いたと思うけど」
劇中では学生時代に出会った少女・由季の存在が、最上の人生に大きな影響を与えるが、自身の過去で忘れられない経験といえば…?
「たき火をして全校生徒の前で立たされたこと。小3かな? 『トム・ソーヤーの冒険』を真似して、釣った魚を焼こうと思ったんですよ。木を一生懸命集めて、火をおこしてよっしゃー!って思ってたんですけど。たき火をしてはいけない場所だったらしくて、通報されました(笑い)」
今作では事務所の後輩・二宮和也との初共演も話題に。印象は?
「彼が出演している作品は見ていたので、演者としてやるべきことをしっかりやる人だなという印象。共同作業をして、想像通りだな…と再認識した感じです」
作品のテーマは重厚だが、劇場へ足を運ぶ人へのメッセージに、木村らしい茶目っ気をのぞかせた。
「内容は非常に重い作品。女性は“スイーツ”を求めると思うんですけど、この作品はデザートは出ないよということは、先に言っておこうかな。鑑賞後に、おいしいスイーツを食べてください(笑い)」
では続いて、作品のキーワードとなる「誕生日」にちなんだ質問をぶつけてみた。
Q1.誕生日占いは気にする?
テレビでやっていたり、たまたま目にすることがあれば見るけど、自分から調べることはしない。
Q2. 誕生日ケーキを食べるなら何系がいい?
チョコでもいいし、バースデーケーキなら何系でもいいかな。ケーキ、食べますよ(笑い)。
Q3. 人の誕生日は何人くらい記憶している?
100人は無理だな(笑い)。30人くらいじゃない?
Q4. 忘れられない誕生日プレゼントは?
(明石家)さんまさんとドラマで共演した直後の誕生日にいただいた、ゴルフのクラブセット。
Q5. 誕生日プレゼントで欲しいものは?
洋服。
Q6.いちばん小さい頃の記憶は?
近所の材木屋さんのおじちゃんが咀嚼する時に動くこめかみ(笑い)。
Q7. いちばん印象に残っている年齢は?
20才。
※女性セブン2018年8月23・30日号