おそらくスケート靴や練習着が入っているのであろう。8月上旬、旅行用のトランクを引き練習場から出てきた羽生結弦(23才)は、少し疲れた表情を浮かべて迎えの車に乗り込んだ。
カナダ・トロントにあるクリケットクラブで猛練習に励んでいる羽生は、ストイックな生活を送っていた。
練習場を後にして向かったのは、アジア系の住民が多く住むエリアに建つ超高級タワーマンション。日本人も少なくなく、近隣のスーパーでは日本の食材も手に入りやすい。治安がよく日本語対応の病院もあり、安心して生活できる環境だ。
「ロシアのメドベージェワ選手(18才)が今年5月から羽生と同じブライアン・オーサーコーチに師事し、クリケットクラブで練習を始めたことから、一部ファンの間では2人の“接近”を指摘する声もあったが、羽生の様子は相変わらず。母親のサポートを受けながら、夜、遊びに出ることもなく、自宅と練習場を往復する日々を送っている」(スケート連盟関係者)
冒頭のシーンに戻ろう。羽生が後部座席に乗りかけた時、車が突然急発進。
「ちょっと! ストップ! ストップ!!」と羽生が叫ぶものの、車外に出た左足が引きずられていく。
羽生は開いたままのドアに両手でしがみつき、車のスピードに合わせて左足で地面を蹴り続けたためけがはなかったようだが、あわや大事故の場面だった。
※女性セブン2018年9月6日号