テーマパークや海釣り公園、リゾートホテルに温泉施設と、海を満喫できる施設がぎっちり詰まった海の駅が、和歌山県の「わかやまマリーナシティ海の駅」だ。
1994年完成の「わかやまマリーナシティ海の駅」は、大阪からもアクセスしやすい和歌山湾に浮かぶ総合リゾート施設だ。当施設企画宣伝部次長の山路晃弘さんは「ここまで施設の揃った海の駅は、他にないでしょう」と胸を張る。
その言葉通り、島内には地中海の港街を再現した入場無料の「ポルトヨーロッパ」、マグロのテーマパーク「黒潮市場」、全室オーシャンビューのリゾートホテル「和歌山マリーナシティホテル」、さらに天然温泉施設「紀州黒潮温泉」や「海釣り公園」まで、家族皆で一日中楽しめる、盛りだくさんのアミューズメントアイランドだ。
ポルトヨーロッパは、フランス、イタリアの港町、スペインの古城をモチーフに、情緒あふれる街並みを再現。中心にある噴水広場はフランスの官公庁の建築物をデザインに取り入れるなど、欧州の街角を訪れているような美しい景色が広がる。
“インスタ映え”を求めて多くの人が散策に訪れるほか、22mの高さから水面に落下するジェットコースター「ハイダイブ」や観覧車を備えた遊園地ゾーンも見逃せない。
施設の中で特に人気なのは、年間約180万人もの来場者が訪れる黒潮市場だ。人気の秘密は、1日3回行われるマグロの解体ショー。
プロの職人が「このマグロは1本40万円、お造りにすると400人分は取れる。こうやって尻尾の方から切っていくんですよ」といった具合に、マイクで解説を加えながら、見事な手さばきで巨大マグロをさばいていく。年間にすると2500本ものマグロを解体しているという。
ピンク色のさくが次々と出来ていくのを見ると、食べたくなるのが人の性。切りたてのトロの即売には、あっという間に行列ができる。これが目当てなら、出遅れは禁物だ。