ここ数年、家電や住宅など、あらゆるモノの“IoT化”が進んでいる。IoTとは、Internet of Thingsの略で、モノとインターネットをつなぐ仕組みのこと。
例えば、出先からスマホで、自宅のエアコンの温度を調整したり、冷蔵庫の中にある食材からメニューを提案してくれる。今後ますますIoT化は進むとみられ、国内のIoT市場は2022年には12兆円を超えると予測されている(IDC Japan調べ)。
ペット業界にもその流れはきており、多くのIoT製品が登場している。
例えば、パナソニックの『屋内スイングカメラ KX-HC600-W』は、ペットの様子を外出先からスマホで確認できる。左右360度、上下約90度を見渡せ、カメラの角度は手元のスマホで操作可能だ。購入者の約7割がペットの見守り用として使用しているという。
「カメラが上下にも動くので、高いところに登るのが好きな猫の姿もバッチリ撮れるんです」(パナソニック・鈴木真理さん)
7月30日にはシャープから猫用のトイレ『ペットケアモニター HN-PC001』が発売された。排尿するたびに体重・量・回数・滞在時間・設置場所周辺の温度などを自動で計測し、データを記録・解析。変化があったら飼い主のスマホに通知が届くので、愛猫の体調の変化がいち早くわかる。
「ペットの家族化が進むなど、ここ10年でペットを取り巻く環境は大きく変わっています。家族であれば一日でも長く一緒に過ごしたいと思うのは当然のこと。言葉を話せないペットに代わり、少しでも早く体調の変化に気づいてあげられるものを作ろうと思ったのが、開発のきっかけです」(シャープ・大石正人さん)
ほかにも、迷い猫を捜すサービスも注目されているという。それが、システム開発会社オープンストリームが提供する『ねこもに』だ。猫の首輪に「ねこもに発信機」を着けておけば、万が一、迷子になっても猫がいそうな場所を推測でき、見つけやすくなるという。
「発信機は約10g、猫への負担も最小限になるよう考慮しています」(オープンストリーム・鈴木聖大さん)
猫の健康・安全のため、試してみては?
※女性セブン2018年9月6日号