関東三大梅林のひとつとして知られる埼玉県入間郡越生町の「越生梅林」。その名を冠した日本酒を送り出しているのが、同県の佐藤酒造店だ。埼玉初の女性杜氏・佐藤麻里子さん(27)が、自ら立ち上げた新シリーズへの想いについて語った。
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実家である酒蔵の7代目を継ぐのは弟となりますが、私も大学卒業後に杜氏として酒蔵へ入り、杜氏2年目の2016年度には代表銘柄「越生梅林」の新シリーズを立ち上げました。既存のお酒は後味しっかりの男酒で、日本酒初心者には持ち味がやや重たく感じてしまう。そこで女性や日本酒になじみのない方でも飲みやすい、後味がすっきりしたタイプに挑戦しました。
モダンな梅柄のラベルを冠し、色別に酒米を変えて個性を出しています。手にしたピンクは美山錦と埼玉の食用米・彩のきずなを使っています。海鮮にもお肉にもスイーツにも合う、シーンを問わずに生活に寄り添うお酒です。