スポーツ

「競馬は体と心を鍛える」という通説は本当か

「趣味・競馬」はいいことが多い?

 いまさら競馬なんて……、というなかれ。競馬場で時間を過ごしていると、若い頃には感じることのなかった利点に気づく。自宅で寝転がりながらテレビを見ているより、体力強化や老化防止、さらに精神修養にもなる。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、競馬にまつわる心身を鍛える通説について考えた。

 * * *
 まずレース検討から頭を使う。

 過去この馬はどの距離でよく走っているか、あるいはどの競馬場で走っているか、左回り右回りどちらが得意か。休み明けでも走っているか。脚質的には逃げ先行か、差し追い込みか……こういった情報は競馬新聞のわずかなスペースに詰まっている。目を付けた馬だけでなく、他の人気馬との比較、展開の予想、鞍上との相性。与えられた情報を具体化し、ときに頭の中でレースまで再現させてみることで、想像力が養われる。こういった思考回路は、競馬以外ではあまり使わないのではないだろうか。

 競馬場へ行けば運動にもなる。

 レース前には観覧席からパドックに向かう。競馬場によってはけっこうな距離があるが、せっかく来たのだから見に行くべきだ。「止ま~れ~」の合図があって騎手が乗るときの様子を確かめたら、急いで観覧席へ。返し馬はさらに馬券検討に直結する。騎手との呼吸が合わず、口を割って走っているような馬がいる。もともと折り合いに難がある馬。これでいいのだろうかと疑問がわく。これらを総合的に判断しなければならない。

 急いでマークカードに記入して売場に走る。1日12レースこれを繰り返すと相当な距離を歩くことになる。しかも時間が限られているから早歩きになる。馬券を買う段になってまた頭を使う。久しく使わなかった計算脳だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
第一子誕生の大谷翔平、広告出演オファー殺到でスポンサー収入200億円突破も ベビー関連・ファミリー関連企業から熱視線、争奪戦早くも開始か 
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
金メダル級の演技(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』で“韋駄天おのぶ”を演じる今田美桜の俊足秘話 「元陸上部で中学校の運動会ではリレーの選手に」、ヒロイン選考オーディションでは「走りのテスト」も
週刊ポスト
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
(撮影/田中麻以)
【高市早苗氏独占インタビュー】今だから明かせる自民党総裁選挙の裏側「ある派閥では決選投票で『男に入れろ』という指令が出ていたと聞いた」
週刊ポスト
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン