豊臣秀吉は20人、勝海舟と田中角栄は5人。それは彼らが「お妾さん」として、妻のほかに関係を持っていたとされる女性の人数だ。「女遊びは芸の肥やし」といわれる芸能界ではとくに顕著で、“日本一豪快な俳優”といわれた故・勝新太郎さん(享年65)はその代表格。
1961年に中村玉緒(79才)と結婚したあとも、女優の原田美枝子(59才)をはじめとして流した浮き名は数知れず。中村は「今どの人とつきあっているのかわからないくらい多くて、やきもちを焼く暇がなかった」と振り返っている。しかし勝さんに怒りをぶつけることも三行半を突きつけることもなくふたりは添い遂げた。「女は黙って許す」が当時のスタンダードだったのだ。
1970年代に入り、女性の社会進出が進むにつれ、妻が声を上げはじめる。象徴的な夫婦が1975年に結婚した、峰竜太(66才)と海老名美どり(65才)。1982年に峰の“7年目の浮気”が週刊誌にキャッチされるやいなや妻の美どりは大激怒。峰は前代未聞の「妻同席で不倫釈明会見」を開いて謝罪。怒り狂った妻から殴られ蹴られ、散々な目に遭ったと語っている。
浮気が原因で悲惨な姿をさらすことになったのは、石田純一(64才)も同じ。1996年、モデルの長谷川理恵(44才)との8年にわたる不倫を芸能リポーターから追及され、苦し紛れに発した「不倫は文化」発言が大バッシングを受け、仕事は干され、妻の松原千明(60才)とも離婚した。
この頃から結婚や出産をしても仕事を続ける女性が増え、離婚してもシングルマザーとして子供と一緒に生きてゆくことができるようになってきた。ママタレとして活躍するスザンヌ(31才)や小倉優子(34才)もその一例だ。
彼女たちのように夫をバッサリ切り捨てる「サレ妻」(浮気された妻)が増える一方で、夫婦関係をしっかり「やり直す」妻もいる。2016年にカリスマ美容師との密会現場がスクープされた田中哲司(52才)の妻・仲間由紀恵(38才)は改心した夫を受け入れ、今年6月に双子を出産。中村芝翫(52才)の浮気を知っても、妻・三田寛子(52才)は笑顔でフォローした。
はたまた、2017年に渡辺謙(58才)の浮気を知った南果歩(54才)は1年の別居を経て離婚する道を選んだ。
※女性セブン2018年9月13日号