この夏、安倍側近と呼ばれる政治家と官僚は、山梨県鳴沢村にある首相の別荘に集まる顔ぶれとゴルフのメンバーをひそかに注目していた。
日本の政財官マスコミの中枢には安倍晋三・首相の「お友達人脈」が張り巡らされているが、別荘に招かれるかどうか、ゴルフで誰とラウンドするかでお友達の「序列」がわかるからだ。総裁選後の3期目の安倍政権で厚遇され“勝ち組”になれる人脈か、そうでないかの明暗も分かれる。
首相は、今年は別荘滞在中に4回ラウンドした。1回目(8月16日)はニュースでも報じられた森喜朗氏、小泉純一郎氏、麻生太郎氏ら首相経験者との“総理コンペ”だったが、その翌日、例の「悪だくみ人脈」が登場した。
昭恵夫人がフェイスブックに「男たちの悪だくみ」とアップした写真に首相や加計孝太郎・加計学園理事長とともに写っていた増岡聡一郎・鉄鋼ビルディング専務、高橋精一郎・三井住友上席顧問だ。
渦中の加計氏はいなかったが、かわりに昭恵夫人の弟の松崎勲・森永商事社長が一緒だった。首相はその日、昭恵夫人や「悪だくみ」メンバーと串焼き屋で夕食をともにし、翌18日、ゴルフを楽しんだ。
3回目(19日)は経団連の榊原定征・前会長、御手洗冨士夫・名誉会長ら財界人とのゴルフ。4回目(21日)は成蹊大学時代の友人とのラウンドである。