この夏、安倍側近と呼ばれる政治家と官僚は、山梨県鳴沢村にある安倍晋三・首相の別荘に集まる顔ぶれとゴルフのメンバーをひそかに注目していた。安倍首相の「お友達人脈」は、別荘に招かれるかどうか、ゴルフで誰とラウンドするかでお友達の「序列」がわかるからだ。
お友達人脈の中で、首相との本当の“親密度”をはかるバロメーターがあるともいう。第一歩は料亭や高級レストランなどでの「サシの食事」から始まる。だが、食事だけでは信頼されているとはいえない。
重要なのが「ゴルフ」の参加。首相の別荘には政治家や官僚の他に、名だたる財界人が招かれ、一緒に近くのコースを回る。これに参加できると総理の「お友達財界人」に仲間入りし、財界でのステイタスもワンランク上がる。
「さらに親しくなると、夫妻で総理夫妻と食事を伴にできる。家族ぐるみのお付き合いの始まりです。そして親密さが増すと、別荘やプライベートな場所で開かれる仲間内のバーベキュー・パーティーに呼ばれ、総理お手製の焼きそばを振る舞ってもらえる。この焼きそばの味を知ればもう“身内扱い”とみていい」(安倍ブレーンの1人)
ちなみに今年の4回のラウンドをこなしたゴルフメンバーで、別荘でのバーベキューに招かれたのは経団連の榊原定征・前会長、御手洗冨士夫・名誉会長ら財界人だった。安倍家との付き合いが古い政界関係者は、さらに上があると語る。
「安倍首相の母の洋子さんと一緒に食事のテーブルを囲むことができれば、特別待遇といっていいでしょう。安倍家としてお世話になった人、総理が若手時代から面倒をみてもらった恩人など、本当に心を許している関係です」
※週刊ポスト2018年9月14日号