1990年代にゴルフ界を席巻した“ジャンボ軍団”が新たなかたちで注目を集めている。71歳となったジャンボ尾崎のもとで指導を受けた女子プロゴルファーが、頭角を現わしているのだ。
「最も注目されているのが、19歳の原英莉花です。畑岡奈紗(19)、勝みなみ(20)ら、現在の日本女子ゴルフをリードする“黄金世代”の一人ですが、高校在学中にジャンボ門下生となり、8月末のニトリ・レディスでは、自己最高の3位に入った。173cmの長身から繰り出す師匠譲りのビッグドライブが武器。その原と、昨年プロテストに合格した田村亜矢(21)が、“新・ジャンボ軍団”の期待の星となっている」(担当記者)
さらに、8月には若い世代の育成を目的に掲げたNPO法人「JUMBOスポーツ・ソリューション」を設立。理事長は長男・智春氏(47)で、ジャンボ本人は相談役に就任した。
同法人の活動について、俵辰徳・事務局長はこう説明する。
「原や田村が女子ツアーで活躍するまでに成長したことがジャンボの背中を押して、法人の立ち上げに至ったのだと思います。谷原秀人(39)ら若いプロにも参加してもらいながら、ジャンボの私邸にある練習場でジュニア選手らへのレッスンなどを行なっています。もちろん“第2のジャンボ尾崎”を育てるのが夢ですが、今のジュニア世代はジャンボが賞金王を獲った時代のことを知らないので、まずはそこを教えるところからですかね(笑い)」