日本国内で最強の害虫といわれるのがスズメバチだ。凶暴性No.1がオオスズメバチで、キイロスズメバチも好戦的。都市部で営巣することもある。
スズメバチによる死者は年平均30~40人にものぼる。9~10月は新女王蜂が成長期で食糧が必要になるのに、ほかの昆虫の数は減るため、特に凶暴化する。埼玉や千葉・茨城一円で駆除を請け負う田迎(たむかえ)真人さんによると、梅雨以降の降水量が少ない今夏は依頼が例年以上という。
「スズメバチは種類が多く、そのほとんどが庭木や壁、縁の下、天井裏、軒天、軒下、屋根裏など、人と近い場所に大きな巣を作るのが特徴です。しかしオオスズメバチは森や土中などに巣が多く見つけにくいのです」(田迎さん)
10月の行楽シーズンにオオスズメバチと出くわし、刺されるケースが多いのはこのため。刺されてアナフィラキシーショックを起こすと、命にかかわることも。刺されたら静かに後ずさりし、毒を絞りつつ流水で洗って病院へ急いで。
【スズメバチ対策】
本来、スズメバチの巣の駆除は、女王バチが単独で巣作りを始める4~5月に行うと効果的。働きバチが共同営巣する頃になると危険度が増し、特に秋は凶暴化する。駆除は自分でしようとせず、自治体や地域で活動する専門業者に相談を。料金の目安は地域や業者によるが、1万~2万円前後。
※女性セブン2018年9月20日号