今年の猛暑で元気がなかった不快害虫が、9月になって活発化するといわれている。むしむしする残暑こそ、害虫対策が重要。そこで、具体的な害虫対策をお伝えします!
まず、ムカデへの対策は? 普段は屋外で生息しているが、ゴキブリやクモなどのエサを求めて屋内に侵入。噛まれると、激痛と赤い腫れが起こる。エアコンダクトと壁の隙間など侵入経路を埋めたり、忌避剤をまくなどの対策を。
続いて、身近なクモを防ぐには? 毒をもつ外来害虫のセアカゴケグモなどのほかは、ほとんどのクモが昆虫を捕食する益虫で無害。クモの巣が気になる場合は、市販の巣張り防止剤で対処を。
トコジラミは、体長4~5mmで、カメムシの仲間。南京虫ともいう。近年の海外からの渡航者増加で宿泊施設などで増えて問題になっている。薬剤が効かない場合もあり、くん煙剤で室内全体の駆除を。
また、コイガも問題になっている害虫だ。コイガは、衣類を食べる。5~9月頃に多く発生し、動物性、植物性のどちらの繊維も食べるのが特徴。衣類に残る汗などの汚れをしっかり落とし、防虫剤でブロックを。
小さい個体だが、放っておくと大変な被害になる害虫がアリだ。通常は屋外に生息するが、室内に侵入することもあるので、エサとなる食べ物を片づけて。ベランダの植木鉢などに巣を作った場合、巣が多くなると、新しい女王アリが別の鉢に移って新しいコロニーを作るため、早めに毒餌剤で巣ごと全滅を。
そして、最近注目されているのが、マダニとツツガムシ。草むらなどに潜み、噛まれるとダニ媒介感染症で髄膜炎や脳炎などにかかる可能性があり、重症化して死に至ることも。野外では肌の露出を少なくし、虫除け剤で防御することが重要だ。
※女性セブン2018年9月20日号