小学5年生で「勉強で身を立てよう」と悟ったというほどの“最強の頭脳”を持つのはクイズ王として大活躍中の東大院生・伊沢拓司(24才)だ。クイズ番組では、冷静沈着に淡々と正解を答えていく伊沢だが、その素顔とは──普段、東大王は何を考え、何を思いながら生活をしているかを探るべく、伊沢の1日を追った。
目を覚ますと、まずはシャワーを浴びて、頭をスキッとさせる。水を飲んで喉を潤した後は、その日に着ていく服にアイロンをかける──。東大王・伊沢拓司の1日の始まりだ。
「朝食はほとんど食べないですね。ゼリー飲料程度。お腹いっぱいだと眠たくなって頭が働きませんから」(伊沢、以下「」内同)
現役東大院生である伊沢を一躍有名にしたのは、開成高校在学中に『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)で連覇を果たしたことだった。“高校生クイズ王”として注目されると、そのまま東京大学経済学部に進学。2017年からは現役東大生と芸能人がクイズ対決をする人気クイズ番組『東大王』(TBS系)でリーダーとしてチームを牽引している。街で声をかけられる機会も増えたというが「本業は学生です」と、伊沢は照れ笑いを浮かべる。
「でも最近は東京大学クイズ研究会の有志メンバーで立ち上げたWebメディア『QuizKnock』が好調なのと、タレント業も忙しくさせていただいているので、仕事と勉強は五分五分かな…(苦笑)」
今回、本誌・女性セブンは『東大王』の収録現場にも潜入。
「本番が始まればガチンコですよ! 芸能人チームは勝利すれば賞金100万円ですし、ぼくらは“知力の壁”として、それを阻止しなければいけません。ぼくらが負けるとプロデューサーさんたちが、すごくガッカリするんで(苦笑)。初めて負けてしまったとき、司会のヒロミさんが高級焼き肉に連れて行ってくれて励ましてくれた。あれは嬉しかったな」
伊沢に今後の目標を聞いた。
「QuizKnockを始めたのは、世の中のクイズの価値を高めたいと考えたから。だからもっと、“楽しんでいたら学べるコンテンツ”にしていきたい。1日手を抜くと2日頑張らなければいけないので、毎日真剣です」
クイズ王は一日にして成らずのようだ。
※女性セブン2018年9月27日号