昨今のアウトドアブームの影響もあり、女性ばかりでキャンプを楽しむ人も増えているという。しかし、キャンプは楽しいだけじゃない! けがや虫刺されなど、危険もつきもの。女子キャンプ初心者が知っておきたい注意点をQ&A方式で紹介する。
Q. 虫が苦手。対策を教えて!
A. 暖かい日のキャンプでは、蚊、ブヨ、蜂、アブなどの対策が必要だ。専用の虫よけスプレ―や殺虫剤、また、市販のかゆみ止めも持っていこう。インスタグラムのフォロワー数約5万人を誇る、女子キャンパー「marimari8208」こと松尾真里子さんはこう話す。
「蚊取り線香をたくだけでも、虫が近づきにくくなります。半袖で快適に過ごしたいなら、対策を忘れずに」
秋はまだ蚊が多い。気温が下がったからといって虫対策を怠らないようにしよう。
Q:野生動物に遭遇したら、どうすればいい?
A:キャンプ場には、サルやシカ、時にはクマなどが姿を見せることも。キャンプコーディネーターのこいしゆうかさんが言う。
「ひとりでキャンプする時でも、なるべく人が密集している所にテントの設営を。以前、サルに遭遇した時、隣の人と協力して追い払いました。食べ物の放置は厳禁」
Q:キャンプでよくあるけがと応急処置は?
A:「キャンプで最も多いけがは、ナイフやナタによる切り傷です。切ってしまった場合は、腕や脚の付け根にきつく布を巻いて止血し、すぐに病院へ」(東京曳舟病院医師・山本保博さん)
その次に多いのはやけどだという。
「慣れない調理器具を使うので、手や腕などを広範囲にやけどするケースがよくみられます。流水で5~6分以上充分に冷やして応急処置し、腫れや痛みがひかなければ、すぐ病院へ」(山本さん)
Q:ゴミの処分はどうしたらいい?
A:キャンプ場によってはゴミ捨て場を整備している所もあるが、基本的に、キャンプで出たゴミは持ち帰ろう。
「生ゴミはファスナー付き食料保存袋に入れて持ち帰ると、水気がもれにくいのでおすすめ」(こいしさん)
テント泊をする場合、テントの近くにゴミを置いておくと、野生動物が来る可能性もある。テントから遠いところに一時的なゴミ置き場を作り、ビニール袋などにまとめて保管。帰りに持ち帰るとよい。
Q:痴漢は出る? 対策は?
女性だけの場合、管理人が24時間常駐する、整備の行き届いたキャンプ場を選ぼう。
「人がたくさんいるなら、比較的心配ありませんが、オフシーズンのキャンプ場は注意が必要。女性の単独行動は避けましょう」(こいしさん)
特に夜、トイレや風呂に移動する時は、ライトを持ち、2人以上で行動を。不審者に後をつけられていると感じたら、すぐに周囲に助けを求めよう。
※女性セブン2018年9月27日号