終戦直後に出発した定期観光バスのパイオニア「はとバス」が、今年8月に70周年を迎えた。はとバスで、旅を彩る重要なパートナーがバスガイドだが、その制服は時代ごとに変わっている。時代を映し出す制服の変遷はどうなっているのか。
初めて採用されたバスガイドは5人。約2年間は私服で乗務していたが、1951年の第1回全国バスガイドコンクール参加にあわせて正式に制服が決まった。
昼コース、夜コースそれぞれに合服・夏服・冬服があり、例えば1951年当時、夜コースの冬服は鮮やかなオレンジ色だった。時代にあわせて一新され続け、1957年の夜コースでは着物・浴衣が登場。1968年から70年代にかけては森英恵がデザインし、ミニスカやハマトラなどの流行を取り入れた制服が乗客を楽しませた。
1972年の昼コースの合服は、千鳥模様のスカーフが印象的なものだった。さらに1980年になると、昼コースの夏服では、はとバスイメージカラーの黄色の制服が採用されている。1982年、夜コースの合服は、大きなベレー帽が愛らしいスタイルだった。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号