多くのスターを輩出した1年上の代「花の82年組」に隠れて“不作”と評された83年デビューのアイドルたち。彼女たちが35年の時を経て再び集結し、「お神セブン」なるグループを結成した。シアトル在住のメンバー・徳丸純子を除いた6人、大沢逸美、木元ゆうこ、桑田靖子、小林千絵、松本明子、森尾由美が集まり、アイドル時代の思い出について語り合った。
大沢:そろそろ振り返る? アイドル時代のこと。
松本:そうだね。まあ最近は「不作だった」なんて笑って言えるけど、デビューしたら成功すると思ってたのに、ずっと鳴かず飛ばずで……。あの不安なムードは今も忘れられないよ。
森尾:そうね。デビューして半年経った頃には、私たちは“厳しい世代”なんだなって実感があった。レコードの売り上げやオリコンの順位がデビュー曲から悪くて、音楽番組に呼ばれることも滅多になかったし。
小林:まあ、82年組の早見優ちゃんや中森明菜ちゃん、小泉今日子ちゃん、堀ちえみちゃんなんかはデビュー直後から人気だったし、そこからどんどん人気も過熱してた。そんな中で私たちの出る幕なんて最初からなかった、みたいな感じで。
木元:アイドル雑誌や週刊誌でも82年組は次々と表紙を飾っていたのに、83年組は誰も表紙を飾れなかったもんね。