ライフ

年間10万人死亡、心臓発作は丈夫で元気な人にも襲い掛かる

「自分は大丈夫」と思っても…

 英語の「シアー・ハート・アタック」は直訳すると“突発的な心臓発作”のことだが、実は「暗殺者のナイフ」「心臓を一突き」を意味する隠語でもある。つまりそれほど怖ろしく、かつその危険に気づきにくいということだ。あなたを襲う見えないナイフは、すぐそこまで迫っているのかもしれない──。

◆人間ドックでは「異常なし」

 心臓性の突然死で亡くなる人の数は、日本全国で毎年約10万人いると推計されている。

「自分は体が丈夫だから」「動悸や息切れもない」だから、「心臓発作とは無縁のはず」──そう考える人は多いが、その怖さは、「自覚症状なしに、いきなり襲ってくる」ことにある。

 定年後、妻と二人暮らしをしていた70代のA氏は、とくに健康面の不安はなく、人間ドックでも異常なし。病院や薬に頼らず元気な生活を送っていた。ところが、普段より冷え込んだ1年前の秋の日の朝、日課の散歩から帰宅し、「さあ、ひと風呂浴びるか」と浴室に向かったA氏を異変が襲った。

 妻が振り返る。「主人はいつもなら15分くらいでサッと湯船からあがるのに、いつまで経っても出てこなかったんです。入浴中のお決まりだった口笛の音も聞こえないので、心配になって声をかけても返事がありません。急いでドアを開けて様子を見たら、浴槽によりかかるように、ぐったりと倒れていたんです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月14日に弁護士を通じて勝田州彦・容疑者の最新の肉声を入手した
《公文教室の前で女児を物色した》岡山・兵庫連続女児刺殺犯「勝田州彦」が犯行当日の手口を詳細に告白【“獄中肉声”を独占入手】
週刊ポスト
宇宙への憧れを持つ大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平が抱く“宇宙への憧れ” 野口聡一さんに「宇宙人っていますか?」と質問、チームメイトと宇宙談義に花を咲かせることも
女性セブン
第2次石破内閣でデジタル兼内閣府政務官に就任した岸信千世政務官(時事通信フォト)
《入籍して激怒された》最強の世襲議員・岸信千世氏が「年上のバリキャリ美人妻」と極秘婚で地元後援会が「報告ない」と絶句
NEWSポストセブン
モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン