安倍晋三首相が自民党総裁選挙で3選を果たした。すでに議員達は論功行賞人事に目の色を変えている。“女の争い”からも目が離せない。
現在の女性大臣は野田聖子・総務相と上川陽子・法相の2人だが、「女性軽視」と批判されたことから改造では女性枠は3人に増えるという予測もある。その「3枠」をめぐって自薦他薦8人が熾烈な競争を演じている。
有力候補は、小渕優子氏のほかに、安倍首相の推薦人名簿に登載された細田派の橋本聖子氏、岸田派の堀内詔子氏、麻生派の有村治子・元消費者相という各派の推薦組。それに大物2人の総務大臣争いが絡む。
野田聖子・総務相はあれだけ「総裁選に出る」「最後まであきらめない」と言いながら、突然、出馬断念を表明すると掌を返したように安倍支持を表明して「留任」に色気たっぷり。
だが、金融庁への圧力問題(※注1)の渦中にあった野田氏が大臣で残るとなったら“恩赦内閣”の陣容が一段と厚みを増すことになる。
【※注1/今年1月、野田事務所が、無登録での仮想通貨交換業の疑いで金融庁から調査を受けていた企画会社の関係者を同席させたうえで金融庁の担当者を呼び、説明を要求したと報じられた】