中国江西省南昌の病院で、てんかんの症状を訴える26歳の男性患者が診断の結果、脳内に寄生虫の一種の“線虫”が生息し、血液中を浮遊していることが分かった。医師は頭蓋骨の開頭手術を行い、10cmに達していた線虫を取り除くことに成功したという。
この男性患者は肉の直火焼きを好んで食べており、まだ生焼けのままの肉を食べたことで、肉の中に寄生していた線虫の幼虫か卵が体内に入り、そのまま成長したとみられる。
中国では汚染された水を浄化せずに飲んだり、生肉や魚の刺身を食べるなどして、寄生虫を体内に取り込む症例が多く報告されており、同じ江西省では今年5月、55歳の男性の脳内から30cmもの長さの線虫が発見され、やはり開頭手術で除去されている。
線虫は血液中を浮遊して体内を移動しており、脳内に達して、そのまま脳内で浮遊するケースが多くみられるという。
また、広東省でも最近、12歳の少女の脳内からも25cmの線虫が摘出されている。この少女は汚染された水を飲んだことで、水の中の線虫の卵か幼虫を呑み込んだとみられる。少女は時々、意識を失うなどの症状が出ており、病院で診察を受けたところ、線虫は少なくとも6年間、少女の脳内で生息したとの診断を受けたという。
このほか、浙江省のリューマチを患っていた中年女性は「リューマチの治療には、生きたカエルを食べるのが良い」との民間療法を信じて、2013年5月、一度に5匹の生きたカエルを飲み込んだ。