女友達と距離を置きたい──そう決意しても、相手が職場の仲間や近所のママ友などの場合、関係を切るのは難しい。そういう時は、自分の考え方や相手への接し方を少し変えればいい。そのための方法を3つ紹介する。
【1】相手を観察する
まずは、敵を知ることから始めよう。観察ポイントは次の3つだ。
●なぜ、そうふるまうのか?
●何を恐れているのか?
●何に劣等感を抱いているのか?
これら3つの観点から、冷静に相手を観察していくと、矛盾や虚勢が見えてくる。精神科医の片田珠美さんはこう語る。
「相手の言動を客観的に見られれば、挑発に惑わされず、聞き流せるようになります。どんな嫌がらせにもこちらが無反応を貫けば、自分の弱みを隠したがっている相手ほど“見透かされている”と恐怖を抱き、攻撃を躊躇するようになります」
相手の性格を冷静に分析することが大切なのだ。
【2】「わかってくれる」という幻想は捨てる
仮にも友達なのだから「自分の気持ちをわかってくれるはず」と思うのは大きな間違い。トラブルを起こす人には、こちらの気持ちを察する想像力が欠けていることが多く、たとえ口に出して話しても、なかなか伝わらない。
「たとえ友達から指摘されても、反省できる人はまれ。世の中には話の通じない人がいることを知り、わかってもらうことを諦めることも大切です。相手に期待することをやめるだけでも精神的に楽になります」(片田さん)
また、気が合うからといって、ひとりの友人に、自分のすべてを理解し、受け入れてもらうのも不可能だ。心理カウンセラーの石原加受子さんはこう語る。
「映画の趣味が合うからといって、食の嗜好も合うとは限りません。ひとりの人間に、あれもこれもと要求すれば、合わないところが出てきます。無理にすべてを合わせようとするからトラブルになるのです」
相手をすべて理解できないのと同様に、自分も理解してもらえるわけがないと思った方が楽に生きられる。
【3】いい人でいたいと思わない
嫌われるのが怖いという気持ちが強いと、嫌なことをされても許したり、衝突を避けて受け流したりしがち。
「必要以上に相手に気を使い、がまんをしながらも、心の中で相手を責めていたら、ストレスはたまるばかり。しかも、相手はそういうところに付け込んで攻撃してきます。都合のいい人として利用されないためにも、相手の視点でなく、自分の視点で考える習慣をつけましょう。断ることを恐れてはいけません」(石原さん)
理不尽な言動で自分を苦しめる女友達に、気遣いは無用なのだ。
※女性セブン2018年10月11日号