放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、早朝番組を担当する女子アナの婚活事情について。
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テレビ朝日の松尾由美子アナが6才下の指揮者、川瀬賢太郎氏と結婚した。
松尾アナは現在、横並びトップの視聴率を獲る日も多い『グッド!モーニング』のメインキャスターを先輩の坪井直樹アナと務めている。39才と“アラフォー”なのだが、ポニーテールやハーフアップといった女性アイドルさながらの髪形がよく似合う反面、アナウンス力は非常に高く、ナレーションにも、抜群の安定感がある。
私はレギュラー出演している系列のメ~テレ『ドデスカ!』で、テレ朝から配信される映像を見ながらコメントをする機会が多いのだが、松尾アナが読みを担当しているニュースは本当に聞きやすく、噛んだり、間や緩急が不自然だったりすることもなく、完璧だ。
そして、松尾アナは声が本当にいい。かつて、美声とはとても言えないし、かなり変わった声の女子アナについて「なんで、あんな声の人がアナウンサーになれたんだろう」と私が疑問を唱えたところ、「声でなんか採っていませんから」と言い切ったのは、誰あろう、松尾アナの大先輩である男性アナだ。
ラジオとの兼営局でもない限り、「顔さえ良ければいいのか」と衝撃を受けたものだが、松尾アナは近年(2002年入社)の在京局の女子アナの中では、もっとも美声だといってもいいかもしれない。
155cmと、これまた昔のアイドルのような身長だが、キャピキャピしたようなところは全くなくて、硬派な報道畑一筋。松尾アナがまだ20代の頃、土曜日版『やじうまプラス』で共演させていただいていたのだが、彼女は既に落ち着いたキャラクターで、本番前の下準備段階から落ち着いて仕事をこなしていたものである。
現在、『グッド!モーニング』は、後輩の島本真衣アナや、日本一忙しいフリーアナの新井恵理那、学生時代から出演している福田成美からなる“四姉妹”が大きな売り。そんななか、長女の松尾由美子アナは、“四姉妹”という括りにも全く不自然さが感じられないほどのキュートさを保ち、しかし、妹たちをとりまとめる“しっかり者”だ。
そんな松尾アナは、入社してから、ずっと早朝番組を担当しているという印象がある。テレ朝の早朝番組といえば、現在、ワイドショーやニュースでは当たり前となった“新聞コーナー”の元祖『やじうま新聞』が有名で、その後もタイトルに“やじうま”と付いた何本もの番組に必ず松尾アナは出ていた。
それが『グッド!モーニング』となったのは、被災地取材などで「やじうま」という番組名を名乗りづらくなったからと聞く。
4時55分スタートの『グッド!モーニング』だと、出社は2時30分頃ではないか。女子アナはメイクや着替えに少なく見積もっても30分はかかるだろうから、3時入りでは少々バタバタしてしまう。これ、“朝”ではないだろう。
そこから打ち合わせをしたり、新聞を読んだり、VTRにナレーションをつけたり。長女の松尾アナは、妹たちの教育係も担っているだろうし、コメンテーターとのコミュニケーションも積極的にはかっているハズ。大忙しである。
以前、先輩の下平さやかアナが早朝番組に出ていたときは、「下平会」なる飲み会を午前中から開催することもあったが、松尾アナがそうした会を仕切っているという話は聞いていない。お昼前になれば眠くもなるだろう。
さらに早朝番組の女子アナの悩みといえばサンドイッチやおにぎりなどの軽食を含み「一日4食とか5食、食べてしまう」から体重管理が大変だということ。
ちなみに件のメ~テレの朝ワイド『ドデスカ!』のメインキャスター、徳重安奈アナは、「前日は夕方5時以降、食べないようにしている」と言っていた。ものすごい摂生ぶりだ。
当然、寝るのも早いから、早朝番組担当女子アナは、たとえば『ドクターX~外科医・大門未知子~』のような自局の人気ドラマも「リアルタイムでは見られない」と言っていた。夜9時からのドラマなのに、だ。
もちろん、その後の『報道ステーション』も、報道番組を担当するアナウンサーなら「チェックしておきたい」番組だろうが、その時間には、もうグッスリなのである。