友達づきあいに疲れた…と感じた時こそ、関係性を見直すチャンス!そんなふうに考えて、女友達を見直してみては?
とはいえ、正面切って相手の嫌な部分を指摘し、関係を切ることがよい結果を生むとは限らない。大切なのは、上手に逃げること。その方法は?
◆物理的に距離を置く
相手とできるだけ話さない、顔を合わさない、行きそうな場所には行かないなど、避けることも場合によって必要だ。精神科医の片田珠美さんはこう語る。
「職場なら転勤・異動願いを出し、隣近所なら引っ越して物理的な距離を置きましょう。“逃げるのは卑怯”というのは、攻撃する人が罪悪感を抱かせるために都合よく使う言葉。自分を守ることの方が大切です」
“なんとなく”疎遠になった学生時代の友人と、同窓会などの機会に改めて連絡を取り合うようになることがあるが、一気に距離を縮めるのはやめた方がいい。
心理カウンセラーの石原加受子さんはこう言う。
「自然とできた距離には何かしら理由があります。それを尊重すべき。“なんとなく”の感覚は意外と重要で、無理して縮めようとするとトラブルになることも。縁があれば何もしなくても、またつながるはずです」
◆あやふやなことは明確にする
攻撃的な人はあやふやな言葉で人の心を翻弄する。「~らしいよ」と出所が不明なことを、さも真実のように言ったり、「みんなが~」という言い方で、自分の意見を押しつけたりする。
「そういう場合は、“理由は? 誰から聞いたの?”などと確認するだけで、この人は侮れないと認識されます。そうなれば、むやみに攻撃されずにすみます」(片田さん)
◆「ちょっとだけ」やり返す
言い返せば余計に攻撃されることもあるが、言われっぱなしでは何も変わらない。そこで有効なのが少しだけやり返す方法だ。
「話がコロコロ変わる人には、メールなどの文書に残しておき、“以前はこう言いましたよ”と提示するのがおすすめです」(片田さん)
傷つくことを言われ、その場で言い返せなかった時は、後で気持ちを伝えればいい。むしろその場で言い返すよりは、後になってもしっかり言える自分を育てよう。
「自分の気持ちを確認した上で、“さっきはこの言葉で傷ついた”と伝えれば、相手も時間がたって冷静になっているので、心に響きやすいはずです」(石原さん)
◆罪悪感を抱かない
「○○したのはあなたのせい」などと、罪悪感をかき立てるのが、攻撃的な人の常套手段。その場合、自分に責任があると考えてはいけない。
「自分に責任があると感じやすいのは、自分が影響力のある優秀な人間だと思っているから。それで自分の首をしめるようなら、本末転倒です。自分にそれほどの影響力はないと思えれば、罪悪感から解放されます」(片田さん)
具体的な断り方として、急に食事に誘われた場合なら、「1か月前に誘ってくれれば、都合がつけられた」と、言えばいい。予算オーバーで行きたくないなら、「予算がワンコインなら行けたんだけど」など、受け入れる余地はあるということをにおわせるのがおすすめだ。
そもそも言うことを聞かせようという態度が見られる相手には、どう断っても罪悪感を覚える必要はない。
※女性セブン2018年10月11日号