現在、日本全国に寺は約8万寺あり、古くから信仰を集めるとともに、人々が寄り合う場として栄えてきた。そして今、その歴史と伝統を生かしつつも、従来の“寺”のイメージを覆す、ユニークな試みやイベントが数多く行われているという。
特に秋は、紅葉なども美しく寺めぐりにはうってつけのシーズン。参拝に行きご利益を授かるだけでなく、さらにイベントまで楽しめば、心身共にリフレッシュしよう。
■祥雲寺(兵庫県)
「寺カフェ 一休」
3種類の御膳(1080円~)の他、麺類などの単品メニューもあり。
住所:兵庫県朝来市田路981
開催日時:10~16時 火曜
約40年前に無人となった祥雲寺。その寺を活用しようと、今年4月、和食店を定年退職した料理長が田舎料理店「一休」をオープンした。評判は口コミで広がり、地元の人だけでなく、2時間以上もかけてやってくる人もいるという。地元・朝来特産のよもぎうどんや野菜、米を使っているのが特徴で、これからの時期は、滋味あふれる食材だけでなく、紅葉も楽しめる。山々を愛でながら、おいしい料理を味わってみては?
■知恩寺(京都府)
『百万遍さんの手づくり市』
毎月15日の8~16時に開催。次回は10月15日に開かれる。
住所:京都府京都市左京区田中門前町103
京都における浄土宗四ヶ本山の1つとして知られ、「百萬遍知恩寺」とも称される知恩寺。その境内で、30年以上前から開催されているのが、この手作り市だ。500近くの出店があるが、その商品はどれも、食器や菓子、布小物などの“手作り品”ばかり。そのせいか女性客が多く見られる。商品はどれも"一点もの"なので、お気に入りの一品を見つけたい。春と秋に開館される宝物館にも併せて立ち寄ろう。
■浄慶寺(京都府)
『テラの音 at 浄慶寺』
次回『テラの音 at 浄慶寺 vol.23 ~古楽の調べ~』は10月6日19~21時。
料金:無料
住所:京都府京都市中京区御幸町通竹屋町下ル松本町563
3か月に1回開催される無料コンサート。音楽家のパフォーマンスは2時間程度だが、その休憩時間に、僧侶の法話が聞ける。申し込み不要、入場無料なので、観光で訪れても気軽に参加できるのが魅力。
■雲雷寺(大阪府)
『お寺でJAZZ』
5月と10月の年2回、定期開催している。次回、24回目のイベントは10月20日13時30分開場、14時開演。
料金:無料
住所:大阪府大阪市中央区中寺1-4-4
平成19年に「空堀まちアートフェスタ」のイベントの1つとして始まり、今では5月と10月に本堂内にて年2回開催されている。関西で活躍するTommyさんをはじめ、プロのJAZZプレーヤーの演奏が楽しめる。
※女性セブン2018年10月18日号