「まさか対談させていただけるとは思っていなかった」と喜びを露わにする藤井流星(25才)を、優しいまなざしとユーモアあふれる語り口で和ませる佐々木蔵之介(50才)。お互いの呼び方を聞いてみると、「蔵さんって呼ばれてます」(佐々木)、「そんなん、言ったことないです~。じゃあ、今日から蔵さんでいいですか!?」(藤井)と“関西人”の2人の掛け合いは息もぴったり。ドラマ『黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系、10月11日スタート、毎週木曜22時)で共演中の2人が初対談を行った。
佐々木:流星との最初の撮影が、(娘の婚約者として)どんなヤツがやって来るんだと待ち構えるシーンだったんです。流星は結構長いセリフだったんだけど、パーフェクトで覚えてきてたね! しっかりしている青年だなと思いました。
藤井:ありがたいです! でも、ほんまは、あの時ガチガチに緊張してました…。
佐々木:芝居はもちろん、芝居以外でも現場で素直にいろんなことを吸収しようとする姿勢とか、自分から話しかけようとする気遣いが感じられた。今回の役を受ける時に、迷いはなかったの?
藤井:なかったです。25才というタイミングで、この役に選んでいただけたことがうれしかったですね!」
佐々木:ぼくは最初、ラブストーリーではなく、ヒューマンストーリーだと思ってたんです(笑い)。完治は仕事しかしてこなかった人で、決して恋多き人ではない。だけど偶然、栞さんと出会ったことで、知らないうちにラブストーリーの主人公になってしまう…。同じように、誰でもある時、ラブストーリーの主人公になる可能性は充分あります。
藤井:ぼくは初めての恋愛ドラマなんですけど、婚約者の母親との恋愛という複雑な関係性なので。ただのチャラ男に見えないように、演じる上で説得力をどうもたせられるか…ということは考えました。
佐々木:みんなある意味、まじめなんです。大人になると気持ちだけで突っ走ることはできないし。
藤井:そういえば、撮影中にぼくの誕生日があったんですけど、蔵之介さんからプレゼントでシャンパンとお手紙をいただきまして。めちゃくちゃ年下のぼくに、すごく丁寧なお手紙をくださってすごくカッコいいなと思いました。ぼくが50才になった時に、こんな大人になれるのかな…と。
佐々木:そんなすごいことは書いてないで(笑い)。ドラマのタイトルに“流星”って名前が入っているし、これはご縁やな…と思いながら、手紙をつづりました。
藤井:しかも、めちゃくちゃ達筆で、言葉もぼくが使ったことがないような…。
佐々木:あぁ、“ござる”とか“候”とかね!
藤井:あはは! そこまでじゃなかったです(笑い)。そんな“時代劇感”はないです。
佐々木:流星は、本名じゃないんやろ?
藤井:いや、本名なんです。父親が付けてくれました。ちなみに、ジャニーズって基本、みんな本名なんです。
佐々木:本名はすごいな。言うとくけど、蔵之介は芸名やで(笑い)。
※女性セブン2018年10月25日号