「2011年の完全地デジ移行前の家電市場はテレビなど“黒物”が主役だったが、その後は家電不況に突入。家電メーカーの開発競争が生活家電分野へと軸足をシフトし、ハイレベルな技術革新でしのぎを削り、進化しました」
そう話すのは、カカクコムの鎌田剛さん。その“進化”とは、「全自動」「時短」「取り回しのよさ」をキーワードとした、家事の負担を減らすものばかり。家事を行う人に時間をつくり出すという意味で、「昨今の白物家電は“時産家電”になった」とは家電コーディネーターの戸井田園子さん。
また、今の生活家電は、購入者の生活スタイルによって選べるのが特徴だ。
「冷蔵庫なら、毎日買い物するか、それとも週末まとめ買いするのか──そうしたそれぞれの生活スタイルで、どんな機能のある機種を選ぶのかが違ってきます」(ビックカメラ・照井友貴子さん)
つまり、最新の便利機能に飛びつくより、その機能が毎日の生活の中で生かされるかや、あなたの家事負担を軽くする機能は何かといった、生活スタイルと照らし合わせながら、家電を選ぶのが重要なカギになる。
さらに、古い家電を壊れるまで使い続けるよりも、省エネタイプの新しいモデルに切り替えた方が、購入費と電気代のトータルで見て節約になる場合もあると、戸井田さん。現在使用する家電製品を、最新型に買い替えた場合の、電気代の年間削減効果を比較できる、環境省の省エネ製品買換ナビサイト「しんきゅうさん」も選択にあたっての参考になるだろう。
※女性セブン2018年10月25日号