ライフ

サプリのNG飲み合わせ、糖尿病薬とキシリトールは同時摂取×

薬服用時、ガムに含まれるキシリトールに注意を(写真/アフロ)

 医師が処方し、薬剤師が「おくすり手帳」で管理するので、「医薬品」ののみ合わせについては、徹底的なケアが行き届いている。しかし、サプリメントになると話は違う。無意識にのんだ“その2粒”が効果を打ち消し合ったり、深刻な副作用を招いているかもしれないのだ。

 市販薬とサプリメントにも、危険な「のみ合わせ」の例がある。市販の解熱鎮痛薬などに含まれるアスピリンをのんだときは、記憶力改善などを謳う『イチョウ葉エキス』のサプリメントは摂ってはいけない。

 いずれも血管が詰まるのを防ぐ働きがあるため、出血が止まらなくなる恐れがある。切り傷などの外傷だけでなく、内臓から出血する場合も考えられるという。

 また、虫歯予防に効果があるガムなどに含まれるキシリトールは、その一方で便を軟らかくする作用も併せ持つ。糖尿病治療薬や高アンモニア血症治療薬にも同じ作用があるため、同時に摂取すれば下痢になる恐れがある。

 薬と同じ働きをするサプリメントをのんでしまうことで薬効を強めすぎる場合だけでなく、真逆の効果を持つ薬とののみ合わせにより、薬効を打ち消してしまうケースもある。東京大学名誉教授で食の安全・安心財団理事長の唐木英明さんはこう話す。

「カルシウムの骨への沈着を促す働きがあるとされ、骨粗鬆症予防に摂る人がいる『ビタミンK』や、美容にいいという謳い文句で売られる『コエンザイムQ10』などは血液凝固を妨げる働きがある。抗血栓薬を服用している人が併用すると、薬の効果が弱くなってしまうのです」

※女性セブン2018年10月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン