芸能

Koki,「親の七光り」との批判に「海外では当たり前」の声

身長170cmで8頭身のKoki,

 10月15日、忙しい月曜の朝、多くの人が新聞の“ある面”に目をとめた。モデルのKoki,(15才)の写真が掲載された全面広告が、全国74紙もの新聞をジャックした。

 広告は、日本新聞協会がこの日から始まる「新聞週間」の全国キャンペーンのために実施したもの。風に髪をなびかせまっすぐに前を見つめたKoki,がメッセージを訴える印象的な写真は、たちまちネットで拡散され大きな反響を呼んだ。

 ファッション誌『エル・ジャポン』の表紙を飾った衝撃デビューからわずか5か月、彼女の顔と名前はすでに、日本中の老若男女が知る全国区のものとなりつつある。

 8月に歴代最年少でジュエリーブランド「ブルガリ」のアンバサダーに就任すると、9月にはファッションブランド「シャネル」のビューティーアンバサダーにも抜擢された。

 アンバサダーの役割は、ブランドイメージの拡散だという。女優やミュージシャン、スポーツ選手など、誰もが知る存在で、「あの人が着ているなら着たい」と思われるような憧れの対象が起用されることが多い。つまりKoki,は、15才にして歴史ある世界的なブランドの“顔”となったわけだ。

 一方で、またたく間にスターダムにのし上がった彼女には、批判の声も出始めている。

 ネットには「15才に高級ブランドって似合わないでしょ」「実績もないのにとんとん拍子に進みすぎ」「モデルとしての能力はどうなの? 親の七光りじゃないの」などバッシングも見受けられる。

 情報サイト「オールアバウト」のファッションガイドで、ファッションジャーナリストの宮田理江さんは、こうした批判は的外れだという。

「15才という若さや芸能界でのキャリアがないことは、むしろメリットです。ブランドは常に、無名だけど将来性のある『NEXTモデル』を探しています。まず色が付いていないことが重要。キャリアが浅い段階で起用した人が有名になれば、ブランドと共に成長したことになり、よりブランドの価値も上がる。それに他のブランドよりもそのモデルと一歩進んだ関係を築ける。Koki,さんはそんな成長の可能性も高いと見込まれているのでしょう」

 ファッション業界でも彼女の活躍に対する期待値は高いという。

「15才にして170cmを超えるスタイルもモデルとしては素晴らしいですが、何より驚くのが、あの年で高級ブランドを着こなせていること。普通の15才なら浮いてしまいそうですが、ジュエリーもファッションも体になじんでいます。それは、幼い頃からご両親がいいものを与えてくれたおかげでしょう」(宮田さん)

 日本ではその両親の存在感が時に足かせとなることもある。「親の七光り」だという声が根強いのもそのせいだ。しかし、これも海外では当たり前のこととして受け止められているという。

「例えばジョニー・デップの娘は17才でシャネルのCMモデルを務めました。海外では、親が有名であることで嫉妬はされない。受け継いだ美貌と注目度も個性や才能の1つと受け止められています。日本ではこれまでそういう人がいなかったので驚かれていますが、ファッション業界ではよくあること。Koki,さんの活躍もファッション業界では前向きに評価されていますよ」(宮田さん)

 バッシングも注目度の高さということだろう。

※女性セブン2018年11月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン