全身黒の装いに黒いサングラス。女優オーラあふれる女性が、10月中旬都内のエステ店を訪れていた。170cm近い長身で背筋を伸ばし、颯爽と歩くその女性は、萬田久子(60才)だ。今年4月に還暦を迎えたとは思えないほど肌つやはよく、色っぽさが漂う。
そんな彼女が今、口を開けば孫についての話ばかりしているという。
「今年に入ってからでしょうか。お孫さんからばあばと呼ばれている、なんて話もしていましたから驚きました。ここ数年、息子さん夫婦とは“絶縁状態”にあったはずでしたから…」(芸能関係者)
萬田が息子(31才)を出産したのは1987年、女優として人気絶頂の頃だった。アパレルメーカー社長の佐々木力さん(享年60)との不倫が発覚し、激しいバッシングを浴びながらも、米・ニューヨークで出産した。1994年に佐々木さんが前妻と離婚した後も、“事実婚”状態で息子を育ててきた。
「萬田さんとしては、苦労して産んだ一人息子。とにかく溺愛していました」(萬田の知人)
しかし母と息子の関係に亀裂が入る。きっかけは8年前、息子の結婚だった。
「息子さんが23才の時でした。8才年上の女性と結婚すると言い出すと、萬田さんは猛反対。息子さんは大学を卒業したばかりで、しかも“授かり婚”とあって、萬田さんがまだ早いと反対する気持ちもわかりました。結婚を認めないばかりでなく、お相手に対して『財産狙いでは』というようなことまで言ってしまったそうです。結局、息子さんは結婚を強行。以来、息子さん夫婦との関係に決定的な溝ができてしまった。しかも、仲直りに一役買ってくれるはずの佐々木さんが、その翌年にスキルス性胃がんで他界。仲直りするきっかけを失ってしまいました」(前出・知人)
2011年3月、息子夫婦に“初孫”となる女児が誕生したが、関係は戻らぬままだった。
「息子さん夫婦の意地なのか、新婚生活のマンションも奥さんが購入。萬田さんが援助することもなく、息子さん夫婦は佐々木さんの遺産を使うこともしなかったと聞きました。佐々木さんが亡くなる直前に、佐々木さんと別の女性との間にお子さんがいたこともわかり、さすがの萬田さんも落ち込んでいたこともあったと思います。萬田さんとしても、そんないちばん頼りにしたい時期に息子さんが側にいなかったこともあって、関係をこじらせてしまったようです」(前出・芸能関係者)
2015年、息子夫婦がある雑誌の直撃取材を受けた時、萬田のことを「あの人」と呼び、「話すことはない」と表情を強ばらせたという。
“絶縁状態”は5年以上続いた。しかし、最近になって萬田の方から歩み寄り、和解にいたったという。
「昨年の暮れ頃、息子さんに連絡を取ったそうです。おかげで息子さん夫婦とのわだかまりも解けた。今は3人のお孫さんに夢中のようです」(前出・知人)
冒頭のシーンに戻ろう。行きつけのエステ店を訪れる萬田に話を聞いた。
──息子さん夫婦と和解されたと?
「和解も何も…(苦笑)」
──今はお孫さんとも息子さんとも会っている?
「はいはい!」
──息子さんの奥さんにも?
「はい!」
明るくそう言うと「このお店、とってもいいマッサージですからぜひ」と満面の笑みで店内へ。孫思いの「ばあば」の顔ものぞかせた。
※女性セブン2018年11月8日号