ライフ

【法律相談】危なっかしい交通誘導員 会社の責任は?

ダメな交通誘導員の責任の所在は?

 街に出れば、道路工事や建築物の工事現場でドライバーや歩行者の安全を確保する交通誘導員の姿を見ることは珍しくないが、危なっかしい動きを見せる交通誘導員がいた場合、従事させている会社に責任はないのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 道路工事に疑問を感じています。理由はたまに見かける交通誘導員が高齢の方で、危なっかしいからです。そういう誘導員は工事会社から雇われているだけで、たぶん免許的なものを携帯していないはず。それなのに危険な誘導業務を任せているのは工事会社の無責任でしかなく、法にも抵触しませんか。

【回答】
 道路工事現場での交通誘導は多くの場合、道路工事業者が依頼した警備業者の警備員が行ないます。警備業法では、建物等における盗難などの事故防止やガードマン等の他、車両の雑踏する場所での事故防止も警備業務としています。

 この警備業務は、都道府県の公安委員会の認定を受けた業者でないとできません。その上、警備業法では、特に専門的知識や能力が必要で、万一事故が起きると不特定又は多くの人の生命、身体や財産に危険を生ずるおそれがある場合を特定の警備業務としています。その種別に応じて公安委員会の行なう検定を受け、合格証明書の交付を受けた警備員に従事させることを義務付けています。

 その中に「交通誘導警備業務」があります。これは道路又は交通の状況により、都道府県の公安委員会が道路上の危険を防止するため、必要と認める場合に交通誘導警備業務の一級検定合格警備員又は二級検定合格警備員が、交通誘導警備業務を行なう場所ごとに1人以上従事させるものです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
宮城野親方
《白鵬に若手親方から評価の声出るも…》「宮城野部屋の復活」が先送りされるウラに「相撲協会執行部が“第2の貴の乱”を恐れている」との指摘も
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン