芸能

福原愛 女性としての決意込めた引退会見での“らしさ”

引退会見では「泣き虫愛ちゃん」を封印

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、引退を決意した卓球女子の福原愛を分析。

* * *
「やっぱり泣き虫」と、21日の引退会見で自らを振り返った卓球女子の福原愛さん。“泣き虫愛ちゃん”の愛称で親しまれてきた彼女だが、この日は最後まで涙を見せなかった。

 その代りに愛ちゃんが見せたのは、「今は晴れやかな気持ちです」と語った通りの晴れ晴れとした笑顔。第一線で活躍してきたアスリートの引退会見というと、晴れやかさや清々しさが印象的だが、この会見はそれ以上に、彼女らしさに溢れていたと思うのだ。

 日本を代表する女性アスリートの引退会見といえば、昨年引退した女子ゴルフの宮里藍さんと、フィギュアスケートの浅田真央さんの会見を思い出す。

結婚、出産でこの2年間、選手としてのブランクがあったとはいえ、愛ちゃんはトップアスリート。宮里さんと真央ちゃんの時と同様、壇上に用意された会見テーブルに着席するスタイルで、テーブルには足元が見えないようテーブルクロスがかけられ、背景は白。記者たちも着席し、ピリリとした堅苦しい雰囲気の中、司会者が率先して会見を仕切るのだろうと思いきや、映し出された会場には、小さなテーブルの上に水が置かれているだけ。その周りをぐるりと報道陣が取り囲んでいる。

 3歳の頃から“卓球の愛ちゃん”と呼ばれ、卓球界を牽引してきた彼女。一昔前、卓球といえば、ピンポンや温泉卓球を思い浮かべる暗くて地味で人気のないスポーツだった。それが、明るく可愛い笑顔で、時には涙を流しながら一途にラケットを握り、戦い続ける彼女の活躍やイメージそのままに、明るく楽しく力強く、勢いのある人気スポーツに変わっていった。愛ちゃんは、まさに時代や年代を越えて、卓球界のイメージを変えたシンボル的アスリートなのだ。そんな彼女が選んだのが、立ったままの囲み会見とは驚きだった。

関連記事

トピックス

タイと国境を接し、特殊詐欺の拠点があるとされるカンボジア北西部ポイペト。カンボジア、ミャンマー、タイ国境地帯に特殊詐欺の拠点が複数、あるとみられている(時事通信フォト)
《カンボジアで拘束》特殊詐欺Gの首謀者「関東連合元メンバー」が実質オーナーを務めていた日本食レストランの実態「詐欺Gのスタッフ向けの弁当販売で経営…」の証言
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
まさか自分が特殊詐欺電話に騙されることになるとは(イメージ)
《劇場型の特殊詐欺で深刻な風評被害》実在の団体名を騙り「逮捕を50万円で救済」する手口 団体は「勝手に詐欺に名前を使われて」解散に追い込まれる
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン