国内

ミッチーvsサッチー、だんご3兄弟… 平成11年プレイバック

平成11年に発売されたソニーの『AIBO』(時事通信フォト)

 来年の春で終わる平成の時代に一体何が起きたのだろうか。平成11年の出来事を振り返る。

 1973年に出版されベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』で「世界が滅亡する」と予言された年。茨城・東海村では国内初の臨界事故が発生。重度の被ばくをした作業員3人のうち2人が死亡。周辺住民ら約670人が被ばくし、国民を不安と恐怖に陥れた。

 一方、政府はバブル経済崩壊後の景気回復を目的に、地域振興券を発行。子育て世帯や高齢者など全国で約3107万人に交付され、約6190億円が利用された。しかし、調査結果によると消費の押し上げ額は2025億円程度で、国内総生産の個人消費の0.1%にとどまった。

 この年は臓器移植法による初の脳死移植実施や国旗・国歌法、通信傍受法、男女共同参画社会基本法等が成立。

 また、10月に桶川市で女子大学生が刺殺されたストーカー殺人事件を機に、翌年、ストーカー規制法が制定された。

 芸能界では多くのホームドラマ等で母親役を演じ、「日本のお母さん」と呼ばれた女優・山岡久乃が胆管がんによる心不全で死去。告別式には橋田壽賀子、泉ピン子ら“渡鬼ファミリー”が顔を揃えた。そのほか、ワイドショーではミッチー・サッチー騒動。音楽では宇多田ヒカルの初アルバム『First Love』や『だんご3兄弟』が大ヒット。商品では犬型ロボット『AIBO』が限定3000台で発売。1台25万円が20分で完売した。

 また、NTTドコモの『iモード』サービスによってインターネットアクセスが可能に。絵文字を含む電子メールが主流となり、携帯電話の普及率がアップ。電話番号も11桁に増えた。

 流行語は「リベンジ」「カリスマ」「ブッチホン」等。

■平成11年の主な出来事

1月25日 厚生省が勃起不全(ED)治療薬、バイアグラを承認。
2月15日 女優・山岡久乃が死去(享年72)
2月22日 NTTドコモからiモードサービス開始。
4月11日 第14回統一地方選挙。東京都知事に石原慎太郎が初当選。
4月14日 山口・光市母子殺害事件が発生。
5月7日 警視庁に「ハイテク犯罪対策センター」が設置。
5月13日 野口健がエベレスト登頂に成功。
6月1日 ソニーが犬型ロボット『AIBO』を発売
6月3日 江口洋介と森高千里が入籍。4日に会見。
6月16日 厚生省が低用量経口避妊薬ピルを承認。
9月30日 茨城・東海村の核燃料加工会社『ジェー・シー・オー』で国内初の臨界事故発生。
10月26日 埼玉・桶川ストーカー殺人事件。

※女性セブン2018年11月8日号

関連記事

トピックス

第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
(撮影/田中麻以)
【高市早苗氏独占インタビュー】今だから明かせる自民党総裁選挙の裏側「ある派閥では決選投票で『男に入れろ』という指令が出ていたと聞いた」
週刊ポスト
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
タイと国境を接し、特殊詐欺の拠点があるとされるカンボジア北西部ポイペト。カンボジア、ミャンマー、タイ国境地帯に特殊詐欺の拠点が複数、あるとみられている(時事通信フォト)
《カンボジアで拘束》特殊詐欺Gの首謀者「関東連合元メンバー」が実質オーナーを務めていた日本食レストランの実態「詐欺Gのスタッフ向けの弁当販売で経営…」の証言
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン