スポーツ

巨人・宮本和知コーチを若手選手は「ガングロおじさん」扱い

新生・原政権は大丈夫?(時事通信フォト)

「選手はのびのびと野球を、目標を持って前に進んでもらいたい」
「巨人軍は個人軍であってはならない」

 10月23日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれた就任会見で原辰徳・新監督はやや寒めのダジャレを交えながら、来季の“スローガン”を熱く語った。同席した高橋由伸・前監督が終始硬い表情だったのとは対照的に、「のびのび」という言葉を何度も繰り返した。長嶋茂雄終身名誉監督からの「ジャイアンツは、永遠でなければならない」との激励メッセージにも「自信に満ちた笑顔で耳を傾けていた」(出席した記者)という。

 低迷による暗さを微塵も感じさせない“原カラー”を前面に押し出した会見だったが、前日、球団が発表した新コーチ陣の顔ぶれからすると「のびのび」という言葉は別の意味を持つ。

「サプライズ人事」は宮本和知・投手総合コーチ、元木大介・内野守備兼打撃コーチの起用だった。巨人担当記者も驚きを隠せない。

「宮本氏は現役引退後の22年間、コーチ経験が一度もない。指導者経験がある水野雄仁氏がその“部下”としてブルペンを担当するのだから、まさに異例の抜擢です。元木コーチも指導実績はこの夏に就任したU12世界少年野球の監督だけ。世界一になったといっても少年野球ですからね……」

 原監督は会見で「特に一軍のスタッフは私自身が声を掛けた」と説明したが、現場からは2人への不安の声が早くも囁かれている。

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