今年もハロウィンの季節がやってきた。日本でもすっかりおなじみとなったこの“イベント”が知られるようになったのは、ここ20年ほどのことだが、大人でも仮装(コスプレ)を楽しむ人が年々増えているという。
そんな中、愛知県瀬戸市で毎年9月に開催されている「来る福招き猫まつりin瀬戸」において、「招き猫メイク」が人気を博している。イベントを主催する瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会によると、2日間の開期中、毎年3500~4000人がこのメイクを体験するという。
この「招き猫メイク」を考案したのは、同市で美容室を営む、ヘアスタイリストの大竹路恵さんだ。
「劇団四季のミュージカル『キャッツ』の猫メイクを指導しているメイクアップアーティストに直接指導を受け、『招き猫メイク』を完成させました。ミュージカル用の猫メイクはとても難しいので、手に入りやすいアイテムを使い、誰でも簡単にできるけれど、リアルな猫らしく見えるように工夫したんです」(大竹さん、以下「」内同)
用意するものは、顔料、アイシャドー、リップ、チーク、そして筆(ブラシ)だ。
「筆は広い面積を素早く塗れる平筆、眉毛やヒゲなどを描く時に使う中筆、まつげなど細い線も描く時に使う細筆の3本を用意すると便利です」
顔料は白と黒が必要で、ネット通販などで手に入る。その他の化粧品は普段使っているものでOKだ。
まずはアイシャドーとチークを塗る。アイシャドーは明るめのブルーなど、派手な色の方が目元がはっきりとし、メイクも映えるという。平筆に白の顔料をつけて鼻の下を塗ったらヒゲを描く。
次に黒の顔料で、眉毛、アイライン、まつげを描く。このアイラインの引き方で、印象が変わるという。
「女性の場合、アイラインを長く引くとセクシーで大人っぽい印象に。逆に子供の場合は、アイラインとまつげは短めに、目元を丸く仕上げるとかわいらしくなります。男性は、全体的に線を太めに描き、トラをイメージして顔まわりにラインを多めに入れるとワイルドな印象になります」
メイク後、耳をつけたら完成。猫っぽく仕上げるポイントは、ヒゲと眉毛を丁寧に描くことだという。
猫ブームにあやかり、今年のハロウィンは、この招き猫メイクで出かけてみては?
※女性セブン2018年11月8日号