芸能

急逝した角替和枝さん、「うちのサクラ」と自慢していた

夫婦仲良く犬の散歩をしたり、近くのカフェでお茶をしていたという(写真/アフロ)

「毎週末欠かさず、サクラさんは1才の娘さんを抱いて柄本家に来てました。撮影で忙しいし、休日はお孫さんを預けて休みたいのかな、なんて思っていたんですが…。今思えば、残り少ない時間、お義母さんにお孫さんの顔を少しでも見せてあげたいという一心だったんでしょうね」(近隣住民)

 10月27日早朝、女優の角替和枝さんが都内の自宅で亡くなった。まだ64才だった。

 角替さんは高校卒業後に女優を目指して静岡県から上京し、つかこうへい事務所を経て、柄本明(69才)が主宰する「劇団東京乾電池」に所属。26才の時に柄本と結婚した。

 長男の柄本佑(31才)、次男の柄本時生(29才)も俳優として活躍する芸能一家で、佑の妻である安藤サクラ(32才)にとっては義母にあたる。

「昨年8月に受けた人間ドックで再検査となり、『原発不明がん』が見つかったそうです。治療できる状態ではなく、その後は自宅療養を続けていました。闘病中も講師を務める演劇教室に顔を出していて、仕事を休むようになったのは亡くなる3か月前。友人にもつらい姿を見せようとせず、明るく振る舞っていましたね」(芸能関係者)

 がん治療の発達が著しい昨今、発見からわずか1年で亡くなるのは早すぎる気がするが、角替さんの命を奪った「原発不明がん」とは何なのか。都島放射線科クリニックの呉隆進(おうゆうじん)院長が解説する。

「通常のがんは、最初にがんができた『原発部位』の腫瘍が徐々に大きくなり、他の部位に転移します。しかしまれに、大きくならないうちに他の部位に転移してしまう場合がある。転移した先が骨だと腰が痛くなったり、腹膜だとお腹に水がたまります。そこで病院で検査を受けてがんが判明しますが、原発部位の腫瘍が小さすぎるので、調べても最初にどこでがんが始まったのかわからない。これが『原発不明がん』と呼ばれるものです」

 国内で発症するがんのうち3~5%が原発不明がんで、2004年に亡くなったいかりや長介さん(享年72)も患っていた。

「転移先でがんが見つかるため、発見された時点でかなりがんが進行した状態です。さらに、原発部位がわからないので治療方針が定まらない。統計的に、診断されてからの余命は1年未満だといわれています」(呉院長)

 残された時間、角替さんは病院での治療ではなく、家族と過ごせる自宅療養を選んだ。

「病気の進行は最近までゆるやかだったようです。1か月ほど前も、明さんに支えられながらですが、一緒に犬の散歩をしていました。時生さんも半年ほど前から実家に戻ってきて看病していたようです」(別の近隣住民)

 病状を知っていたのは一部の近しい人だけ。角替さんが実の娘のようにかわいがったサクラの耳にも入っていた。

「角替さんはよく、“うちのサクラちゃんがね”とか“サクラも賛成してくれたの”と話してましたから、自慢のお嫁さんだったんでしょうね。サクラさんも物怖じせず角替さんに話すタイプなので、友人にも近い関係だったように思います。それだけに、角替さんのがん発覚は、サクラさんにとって大きなショックだったと思います」(前出・近隣住民)

※女性セブン2018年11月15日号

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