永禄3年5月19日に織田信長が今川義元率いる2万5000の軍勢とわずか3000人で戦い、見事勝利を収めた『桶狭間の戦い』。
信長が8年間、居城としていた清洲城から、尾張の桶狭間へ向かった道には諸説あるが、現在3つのルートが有力視されていると、名古屋観光コンペンションビューロー・戸松栄作さん。
「尾張(現在の名古屋)が織田信長の縁の地であることや、桶狭間の合戦地であることを広めるためにも、名古屋市は2016年から天下統一のきっかけとなった『桶狭間の戦い』を観光地にする活動を広めました」(戸松さん)
主なルートは、信長が通ったとされる鎌倉、美濃、稲生の3街道をたどるものだが、信長の武運にあやかり、鎌倉を揚羽道、美濃を木瓜道、稲生は永楽道と命名。道沿いにある名所やパワースポットにちなみ、叶えたい運が引き寄せられる開運街道として名古屋観光コンペンションビューローの公式サイトなどで紹介すると、多くの人が訪れた。現在はウオーキングツアーや、合戦が行われた11月10日には、名古屋城でPRイベントも開催する。
そこで、揚羽道、木瓜道、永楽道の3つを具体的に紹介しよう。
【出世ルート】揚羽道
■萱津神社
日本で唯一の漬けものの祖神が祀られている。このご神木“連理の榊”はヤマトタケルのお手植えと伝えられる。
住所:あま市上萱津車屋19
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鉄道・徒歩で計50分
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■大家蒲鉾商店
創業158年の老舗。信長が大勝利後のお礼に寄進した「信長餅」をモチーフにした「信長かまぼこ」(400円)が評判に。
住所:名古屋市熱田区白鳥2-8-12
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徒歩6分
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■熱田神宮
信長が桶狭間出陣の際に必勝祈願を行い、大勝したそのお礼に奉納した築地塀があり“信長塀”と呼ばれている。
住所:名古屋市熱田区神宮1-1-1