今年いちばん目立った男といえば、株式会社ZOZOの前澤友作社長(42才)だろう。マンオブザイヤー級の活躍ぶりよりスゴイのは、本業の業績だ。ネット経由で衣料通販を行うZOZOの時価総額は1兆4000億円、個人資産は2830億円、株の配当だけで35億円…。
続いて前澤氏が「すべて衝動買い」と告白するアートでは、1988年に27才の若さで亡くなったアメリカの画家ジャン=ミシェル・バスキアの作品を約123億円で落札したことを筆頭に、25億円や15億円のコレクションなど、美術品資産は総額500億円超。世界の美術界からも一目置かれる存在だという。
お金のあるところに人は集まる。バスキア購入をきっかけにハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオから直接メールが届き、自宅に招待された。紗栄子(31才)に続き、剛力彩芽(26才)との交際が明らかになるなど、前澤氏の勢いは止まらない。
注目すべきは、単なるお金の使いっぷりではない。前澤氏が屈託なく「金満ライフ」を公にすることだ。『お金持ちの行動学』(宝島社)の著者で京都女子大学客員教授の橘木俊詔さんはこう話す。
「彼は“おれ、稼いでいるぞ”“派手な人生送っているだろ”と発信して恥じません。妬みをぶつけられる可能性もあるけど、アンチを跳ね飛ばす自信と勢いがある。“おれのことが気に入ったらお前もやれよ。ついてこいよ”というメッセージ性も感じます」
今年9月には、2023年に決行が予定される世界初の月旅行の“チケット”を購入したことが世界中で報じられた。同乗メンバーと合わせて旅費は700億~1000億円かかるとみられる。月旅行には「屈託のなさ」だけでなく、「したたかさ」もうかがえる。
「『おれは月に行く』と宣言したら、メディアが飛びついて彼とZOZOの名前を世界中に発信するわけで、その宣伝効果は計り知れません。剛力さんとの交際宣言やそのほかの発信も含めて、彼のなかには経営者としての“計算”もあるはずです」(橘木さん)
少なくとも実際に月に出発する2023年まで、前澤氏の話題に事欠かないはずだ。
■前澤友作(まえざわ・ゆうさく)/株式会社ZOZO社長
1975年千葉県生まれ。早稲田実業学校卒業。1998年、有限会社スタート・トゥデイを設立し、バンドでメジャーデビューを果たすも、2000年、バンド活動は休止し会社経営に専念。2004年にファッションを中心としたショッピングサイト「ZOZOTOWN」を開設。本邸は広尾の高級マンション。現在千葉市に建設中の豪邸が完成間近といわれている。過去に2人の女性との間に3人の子供がおり、現在は女優の剛力彩芽と交際中。
※女性セブン2018年11月15日号