芸能

ハズキルーペ会長 CMクリエイターに「見当違いな企画多い」

テレ朝を説得し『黒革の手帖』を再現

 CM好感度ランキング(CM総合研究所発表、2018年10月後期ランキング)で2位を獲得し、YouTubeの動画再生回数は87万回以上(10月29日現在)。視聴者はもちろん、CM業界関係者からも熱視線を送られるハズキルーペのCMはどのように作られたのか、同社の松村謙三会長(59)がCM以上におもしろい裏話を教えてくれた。

 大胆なアイディアで視聴者を驚かせるハズキルーペのCM。渡辺謙出演の第3弾以降は、松村会長自ら制作総指揮を務めている。

「まずは、商品を知ってもらうことが第一。しかし、CMクリエイターは商品を売ることよりも、自分の作品を作ろうとして、見当違いな企画を持ってくることが多いんです。“ミラノの駅から始まって…”とか“お殿様にハズキルーペを献上して…”とか(笑い)。こちらは60秒のCMの宣伝費に100億円かけていますから、1秒2億ですよ。ミラノの風景なんか無駄に見せるくらいなら、自分でやるよ!って」(松村会長、以下「」同)

 さらに会長が追求したのは、“また見たくなるCM”作りだ。

「大量に放送しても、飽きずに繰り返し見てもらうためには、細部まで発見のある映像であることが重要です。代理店に任せっきりにすると、安っぽい衣装を持ってきたりしてね(笑い)。スーツも着物も、見る人が見ればわかりますから。“衣装代はおれが払うから、ケチるな”と、徹底的に目を通しています」

 その“妥協しない”姿勢は、来春放送予定の新CMでも変わらない。まだ詳細は言えないが、「新たな大物が登場します。音楽にも注目ですよ」と自信満々の笑み。隅々まで見逃さないよう、ハズキルーペを準備して心待ちにしたい。

 渡辺謙(59)が登場したCMについてはこう語る。

「謙さん本人が、どんなCMにすべきか考えてくれて、提案されたテーマが“怒り”だったんです。“予定表の文字が小さくて読めない”など、謙さんが日ごろ抱えている“怒り”がA4用紙に手書きで書かれていた。こんなこと前代未聞だとみんな驚きましたよ」。その後、渡辺の提案をもとに、CMでのセリフはすべて松村会長が考案した。

 武井咲の復帰作となったCMは、『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の大ファンという松村会長が武井に出演をオファー。

「出産直後の武井さんが、まさか受けてくれるとは予想外で。やるなら『黒革の手帖』以外、考えられなかった。“ドラマの再現なんてありえない”と反対も多かったですが、オスカーの社長がテレビ朝日の説得までしてくれて。ありがたい話です」。

「小さくて見えない!」と小泉孝太郎(40)がおしぼりを投げて渡辺のものまねをするシーンでの、「謙さんには内緒だよ」というセリフは小泉のアドリブで生まれたという。

 武井の事務所の先輩、菊川怜(40)もCMに出演している。

「彼女のスタイルのよさを生かせる衣装をこちらから希望し、菊川さんがスタイリストと相談して選んでくれました」

 ショートパンツはディオール、革ジャンはNYのブランド、ザ ロウのものだ。

※女性セブン2018年11月15日号

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