ビジネス

1等当せん金の大きい「ロト7」 全部買ったら得するのか

運頼みの宝くじ、大きく儲けるのは簡単ではない

 年末が近づくにつれ、「今年こそ年末ジャンボで大金を当てたい!」と夢見る人は多いだろう。だが、純粋に運だけで当たりが決まる宝くじとはいえ、儲けることは簡単ではない。では、「ロト」や「ナンバーズ」といった数字選択式宝くじはどうか──。ニッセイ基礎研究所上席研究員の篠原拓也氏が、1等当せんの“究極”の可能性を探る。

 * * *
 宝くじは、射幸心をあおるものだ。最初は小さな楽しみで始めた宝くじに、いつの間にか、どっぷりとのめりこんでしまい、多額の資金を費やしてしまう。そんな話にはことかかない。だが、どれだけ買っても大きく儲けることは簡単ではない。

 そこで、くじを「全部買い」した場合、どのくらい損得が出るのか。数字選択式宝くじをもとに、みてみたい。

 数字選択式宝くじというのは、一定範囲の数字の中から、くじの購入者が所定の個数だけ数字を選び、それが全部当たりだったら1等に当せんするというものだ。日本では、抽選が毎週行われている。現在は、「ロト7」、「ロト6」、「ミニロト」、「ビンゴ5」、「ナンバーズ3」「ナンバーズ4」といった数字選択式宝くじが販売されている。

 このうち、ロト7とロト6には、キャリーオーバーという仕組みがある。これは、当せん者がいない等級の当せん金総額、および1口あたりの当せん金があらかじめ定められた最高額を超えた場合の超過額を、次回の1等当せん金に繰り越す制度を指す。

 キャリーオーバーが発生している回の1等当せん者は、その回の1等当せん金に加えて、キャリーオーバーの金額も当せん金として受け取ることができる。ただし、キャリーオーバーも含めて1等の当せん金には上限が決められている。

 1等当せん金の大きい、ロト7に注目してみよう。ロト7は、1口300円。購入者は、1から37までの数字の中から7つを選ぶ。選んだ7つの数字が、当たりの数字といくつ一致しているかによって、1等~6等の当せんが決まる。当たりの数字は、7つの本数字のほかに、2つのボーナス数字がある。1等は、選んだ7つの数字が、7つの本数字にピタリと当たった場合に当せんとなる。

 それでは、1等の当せん確率はどれくらいだろうか。それには、37個の数字の中から7つを選ぶ方法が何通りあるか、計算する必要がある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
歌手・浜崎あゆみ(47)の上海公演が開催直前で突如中止に
《緊迫する日中関係》上海の“浜崎あゆみカフェ”からポスターが撤去されていた…専門家は背景に「習近平への過剰な忖度」の可能性を指摘
NEWSポストセブン
逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
《闇バイト強盗事件・指示役の“素顔”》「不動産で儲かった」湾岸タワマンに住み、地下アイドルの推し活で浪費…“金髪巻き髪ギャル”に夢中
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年12月3日、撮影/JMPA)
《曾祖父母へご報告》グレーのロングドレスで参拝された愛子さま クローバーリーフカラー&Aラインシルエットのジャケットでフェミニンさも
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《約200枚の写真が一斉に》米・エプスタイン事件、未成年少女ら人身売買の“現場資料”を下院監視委員会が公開 「顧客リスト」開示に向けて前進か
NEWSポストセブン
指示役として逮捕された村上迦楼羅容疑者
「腹を蹴れ」「指を折れ」闇バイト主犯格逮捕で明るみに…首都圏18連続強盗事件の“恐怖の犯行実態”〈一回で儲かる仕事 あります〉TikTokフォロワー5万人の“20代主犯格”も
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《広瀬すずのぴったりレギンスも話題に》「アスレジャー」ファッション 世界的に流行でも「不適切」「不快感」とネガティブな反応をする人たちの心理
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン