芸能

自宅リハビリの渡哲也 常に「活躍」求められるスターの宿命

過酷な闘病を続けながらも仕事への意欲を失わない渡哲也

 自宅でリハビリ中であることが明らかになった俳優の渡哲也(76才)。

 1991年に直腸がんの手術を受け、人工肛門をつけることとなった渡。その後も、肺気腫やぜんそくなど、呼吸器系の持病に悩まされてきた。そして、2015年6月に急性心筋梗塞で倒れ、緊急手術を受けた後は、仕事もセーブし、リハビリの生活を続けているという。

 11月1日に配信されたNEWSポストセブンの記事は渡の病状について詳報。渡は毎年秋に宝酒造『松竹梅』のCMを撮影しているとのことで、リハビリ中だった昨年は吉永小百合とともに撮影。今年も撮影は行われたが、撮影後の取材はなく、体調が思わしくないようだ。また、関係者によると外出時は酸素吸入器を外せない状態だという。

 懸命なリハビリを続けている渡。その様子にネット上では、

「西部警察の大門団長からの大好きな俳優さんです。
早く元気になって裕次郎さんとの夢でもあった映画を作って下さい」
「団長の松竹梅がまた見たいから元気になって下さい!」

 と、いち早く仕事に本格復帰し、また演技を見たいなどという意見がある一方で、

「俳優として頑張って頂きたい気持ちもありますが、お身体を大事にしていただきたいです」
「仕事をすることがモチベーションなのかもしれないけど、体調が優れないなら引退を考えることも必要だと思います」

 など、無理して仕事復帰するよりも、ゆっくりと過ごす選択をしたほうがいいのではないかという意見も多いのだ。

 NEWSポストセブンは10月に、女優の市原悦子(82才)が2年前に自己免疫性脊髄炎で倒れて以来、自宅で療養中であることを報じている。市原の場合、自宅に番組スタッフが訪れ、ナレーションなどの収録をしているという。

 自宅療養中であるにもかかわらず、仕事を続ける渡や市原について、芸能界に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。

「渡さんも市原さんも昭和の時代から今まで、芸能界の第一線で活躍してきた名優です。その存在感は圧倒的であり、代わりになる人などいないのは当然のこと。可能であれば出演してほしいと考えるスタッフは今なお多いと思います。そして、おふたりとも仕事に対する強いこだわりもあって、ファンや関係者の期待に応えたいという思いも強いのでしょう。周囲からはもう引退してほしいという声もあるかもしれませんが、ご本人たちは生涯役者であり続けたいという気持ちが強いのかもしれませんね」

 市原のニュースに対してもネットでは、

「無理せずに、頑張って欲しいです。
あの独特なお声が大好き」
「魂のこもったナレーション。無理せずに続けてください」
「あの何とも言えない優しい声。
他に代役が浮かばない女優さん。
元気になって、また活躍してほしい」

 などの意見が寄せられている。やはりその独特な存在感、個性に惹かれているというネットユーザーが多く、市原の活躍を再び目にすることへの期待も大きいのだ。

「体調を第一に」と思うファンが多いのはもちろんだが、老いてもなお活躍が求められるのが名優というもの。それはスターとしての宿命なのかもしれない。

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