ビジネス

新富裕層・楽天の三木谷浩史氏、社員にミッキーと呼ばせる

“バルサの最高傑作”の獲得を報告する楽天・三木谷浩史氏(写真/アフロ)

 いわゆる“新富裕層”のシンボル的存在といえば、楽天の三木谷浩史氏(53才)だ。父親が神戸大学名誉教授、本人は一橋大学卒でハーバード大学留学経験もあり、「エリート」とのイメージが強いが、実はかなりの「ヤンチャ坊主」だった。

『問題児 三木谷浩史の育ち方』(幻冬舎)の著者で小説家の山川健一さんが言う。

「小学校の通信簿はほとんど2か3で、中学の成績がビリから2番目。中1でたばこを覚えて私立中学を中退して公立中学校に編入した後、パチンコや麻雀、競馬に熱中するようになりました。人の道をそれる危うさがありましたが、一度も叱らなかった父親の愛情もあって徐々に“真人間”になりました」

 風雲児の三木谷氏を突き動かすのは「情熱」だ。ジャーナリストの大西康之さんが言う。

「三木谷さんにとって『ライフ』と『ワーク』は表裏一体です。お父さんをがんで亡くしたので、儲けを度外視して個人的な思い入れでがんの新しい治療法に投資しているし、オーナーを務めるJ1のヴィッセル神戸に世界的なスーパースターであるイニエスタ選手を招聘して、世を驚かせたのもサッカー好きな彼らしい試みです」

 楽天の本社ビルには部屋を仕切る壁がなく、端から端までワンフロアに収まる。

「その広い一角に三木谷さんのデスクが置かれていて、社員は社長を『ミッキー』と呼びます。三木谷さんは繊細に見えるけど意外と豪快で、笑うときは『ガハハハハ!』と思いっきり笑います(笑い)」(山川さん)

 ライフとワークが一体の三木谷氏は、「遊ぶ時は徹底して遊ぶ」がモットーだ。

「アメリカのシリコンバレーにある豪邸は敷地内にプール、テニス場、ゴルフ場があります。ここで頻繁にバーベキューパーティーを行い、フェイスブック最高執行責任者のシェリル・サンドバーグやテスラ創業者のイーロン・マスクなど錚々たる面々が参加します。わざわざ東京から板前さんとネタを“空輸”する力の入れようです」(大西さん)

【Profile】
三木谷浩史(みきたに・ひろし)/楽天株式会社代表取締役会長兼社長。1965年兵庫県生まれ。一橋大学商学部卒業後、日本興業銀行に入行。1993年、ハーバード大学にてMBAを取得。1997年に株式会社エム・ディー・エム(現:楽天株式会社)を設立し、代表取締役に就任。インターネット・ショッピングモール『楽天市場』を開設した。住まいは渋谷区の一戸建て。妻との間に1人の息子がいる。趣味はテニスとサウナ。サウナ好きが高じて、社内にサウナを作るも、利用するのは三木谷氏だけ。

※女性セブン2018年11月15日号

関連記事

トピックス

ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト