3年ぶりの新シリーズとなるTBS日曜劇場『下町ロケット』(毎週日曜日午後9時~)は、佃航平(阿部寛)率いる佃製作所が、様々な困難を乗り越える様を描く。作家・池井戸潤氏の同名人気シリーズをドラマ化したものだ。その佃製作所の紅一点エンジニア・加納アキを演じる朝倉あきが、作品への思いを語ってくれた。
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私が演じるのは、町工場「佃製作所」で働く若手エンジニア・加納アキです。3年前の『下町ロケット』では人工心臓弁の開発担当でしたが、今回はトラクターのトランスミッションに使うバルブ開発に挑んでいます。実は、私の父もエンジニアなんです。再出演が決まると喜んでくれて、初回放送日はテレビの前で泣いていたそうです。
撮影現場は緊張感でピリピリしていますが、社長役の阿部寛さんがどっしり構えていらっしゃるので、黙ってついていけば大丈夫という安心感があるんです。新潟県燕市のロケでは大型の台風に見舞われて不安でしたが、阿部さんが普段通りの口調で「見ろよ、そこに雲海が漂っているぜ」と。不思議なくらいホッとして、守られているんだという気持ちになりました。
前作ではシリーズ中盤から登場したので、現場に慣れるまで“アウェイ感”いっぱいでしたが(笑い)、今回は最初から自然に入れて、やっと佃製作所の一員になれた気がしています。この気持ちはアキの演技にも表われているはずなので、社長と社員一丸で難題に立ち向かっていく姿をぜひ見てほしいです。
【プロフィール】あさくら・あき/1991年9月23日、福岡県生まれ。2006年、東宝シンデレラオーディションのファイナリストに選出。翌年、女優デビュー。2010年『とめはねっ!鈴里高校書道部』でドラマ初主演。2019年、映画『七つの会議』『21世紀の女の子』が公開予定。
◆撮影/江森康之 取材・文/戸田梨恵
※週刊ポスト2018年11月16日号