決まれば決まったでひと言いいたくなるのが流行語大賞。今年はどうなるだろうか。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。
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今年もいつの間にかそういう季節ですね。11月7日に「新語・流行語大賞ノミネート30語」が発表されました。正式名称は〈「現代用語の基礎知識」選 2018ユーキャン新語・流行語大賞〉。今年が第35回で、1984(昭和59)年に行なわれた第1回の流行語部門・金賞は「まるきん まるび」、新語部門・金賞は「オシンドローム」でした。どちらも、今の若者にとっては意味不明でしょう。
逆に、おっさんにとっては、現在の「新語・流行語」が意味不明だったりもします。己のおっさんぶりを自覚するために、おっさんとして強く生きていくために、2種類の「新語・流行語大賞でわかる! おっさん力診断」を作ってみました。
その1【2018年のノミネート語でわかる! おっさん力診断】
2018年のノミネート30語のうち、とくに使い勝手がよさそうな10語は、あなたにとってどういう存在ですか。「意味や由来がわかる/しばしば使っている」はプラス1点、「聞いたことがある」は0点、「初めて聞いた」はマイナス1点として、全部を合計してください。
・悪質タックル
・(大迫)半端ないって
・筋肉は裏切らない
・ご飯論法
・時短ハラスメント(ジタハラ)
・そだねー
・ダサかっこいい/U.S.A.
・奈良判定
・ボーっと生きてんじゃねーよ!
・もぐもぐタイム
【合計点が8~10点】鬱陶しくて迷惑なおっさん力
新語や流行語に敏感過ぎます。いい歳してこのへんの言葉に詳しくて、しばしば繰り出してくるおっさんは、間違いなく周囲に「うわっ、キモッ」と思われているでしょう。
【合計点が0~7点】可もなく不可もないおっさん力
世の中の出来事に疎いわけではないけれど、無理に背伸びしたり振り回されたりはしていません。これからもおっさんとしての「分」をわきまえつつ、平穏な日々を送りましょう。
【合計点が0点未満】さすがに嘆かわしいおっさん力
世の中の動きにそこまで無関心で過ごすのは、逆に難しそうです。さすがにどうかと思いますが、そんな自分も肯定できるのが、おっさんの底力であり図々しさと言えるでしょう。