着工から2年。新国立競技場の完成まで残り1年となった(11月3日撮影)。
最難関といわれる屋根工事も順調に進む。屋根はユニット鉄骨といわれる部品を組み合わせて作られるが、せり出した屋根の落下を防ぐために、競技場内北側(左奥)に見える何本もの太い支柱で支えながら取り付け作業を行なう。
競技場右(東側)の屋根の一部には、芝生への採光を確保するためのガラスが埋め込まれている。
建築アナリストの森山高至氏は、「競技場本体の工事は一段落した」とし、こう解説する。
「屋根も半分以上出来上がり、今後は内装と外装の仕上げ工事がメインになります。競技場周囲の整備も進んでいます。競技場南側に架かっている橋は、歩行者専用デッキ(右下四角囲み)。歩行者はデッキの上を通り手前の公園と競技場を往来できるようになります。競技場の西側(左)を走る外苑西通りにも橋が架かっているのが見えます」
◆撮影/小倉雄一郎
※週刊ポスト2018年11月23日号