歴女ブームで自分のルーツを探りたい人が増えたことから、じわじわと関心が高まっている「名字」。誰かに話したくなるトリビアをご紹介。
実は、江戸時代、武士以外に名字がなかったというのはウソ。姓氏研究家の森岡浩さんはこう語る。
「当時は、明確な身分差別がありました。そのため、農民などの庶民も名字を持っていたのですが、武士以外は名字を名乗ることができなかったのです」
さらに、江戸時代までは名字もペンネームのように自由につけられたという。
「住んでいる地域にちなんだ名字をつける人が多く、別の場所に移り住めばその土地にちなんだ名字に変えていました。また、自由に変えることができたため、親子で名字が違うこともあったようです」
では、海外に目を移してみたらどうか。移民の国、アメリカでは名字の種類は豊富にある。
「日系、中国系、ヒスパニック系など多くの移民に支えられた国なので、名字の数は100万以上ともいわれています。逆に、韓国は300以下、中国は数千しかありません。いずれも自由に名字がつけられなかったようです」
なお、日本は約10万の名字があるという。
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号