ライフ

NHK『日本人のおなまえっ!』Pが語る名字の深い意味

名字に込められた深い意味とは!?

「これまでたくさんの名字を調べてきましたが、適当につけられたものはひとつもなく、どれも先人たちが意味を持たせてつけてきたものでした」

 と言うのは、『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』(NHK)のプロデューサー・亀山暁さん。

「2015年に“田中さん”だけに特化した番組を作ったのですが、これは番組スタッフに田中さんがいて、彼が自分の名字を平凡だと思っていたことから始まった企画です。

 調べる途中で、千利休の本名が田中与四郎だったことがわかって驚いたり…。田中は単に田んぼの真ん中にあるからつけられたわけではなく、うちの田んぼは財産を生み出す立派なものだと、子孫に伝えるためにつけられているなど、それぞれに背景のある、とても興味深い分野だと思います」(亀山さん・以下同)

 その後、新たに『日本人のおなまえっ!』が始まり、番組内で視聴者から調べてほしい名字を募集している。その中で、印象深いのが地切(じぎり)さんだという。

「視聴者から依頼されて取材をすると、地切さんが多い場所は、かつて土砂崩れのある危険な地域だったことがわかりました。先祖は自らの名字に地が切れる、つまり、“地面が崩れやすいところだから危険である”という意味の名字をつけることで、後世に伝えようとしていたのです」

 私たちの名字には先祖の思いがつまっていると考えると、感慨深い。

※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《“ショーンK復活”が話題に》リニューアルされたHP上のコンサル実績が300社→720社に倍増…本人が答えた真相「色んなことをやってます」
NEWSポストセブン
依然として将来が不明瞭なままである愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
愛子さま、結婚に立ちはだかる「夫婦別姓反対」の壁 将来の夫が別姓を名乗れないなら結婚はままならない 世論から目を背けて答えを出さない政府への憂悶
女性セブン
28歳で夜の世界に飛び込んだ西山さん
【インタビュー】世界でバズった六本木のコール芸「西山ダディダディ」誕生秘話、“夢がない”脱サラ社員が「軽い気持ち」で始めたバーダンスが人生一変
NEWSポストセブン
通算勝利数の歴代トップ3(左から小山さん、金田さん、米田さん)
追悼・小山正明さん 金田正一さん、米田哲也さんとの「3人合わせて『1070勝』鼎談」で「投げて強い肩を作れ」と説き、「時代が変わっても野球は変わらない」と強調
NEWSポストセブン
行列に並ぶことを一時ストップさせた公式ショップ(読者提供)
《大阪・関西万博「開幕日」のトラブル》「ハイジはそんなこと望んでいない!」大人気「スイス館」の前で起きた“行列崩壊”の一部始終
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
山口組がナンバー2の「若頭」を電撃交代で「七代目体制」に波乱 司忍組長から続く「弘道会出身者が枢要ポスト占める状況」への不満にどう対応するか
NEWSポストセブン
日本館で来場者を迎えるイベントに出席した藤原紀香(時事通信フォト)
《雅子さまを迎えたコンサバなパンツ姿》藤原紀香の万博ファッションは「正統派で完璧すぎる」「あっぱれ。そのまま突き抜けて」とファッションディレクター解説
NEWSポストセブン
ライブ配信中に、東京都・高田馬場の路上で刺され亡くなった佐藤愛里さん(22)。事件前後に流れ続けた映像は、犯行の生々しい一幕をとらえていた(友人提供)
《22歳女性ライバー最上あいさん刺殺》「葬式もお別れ会もなく…」友人が語る“事件後の悲劇”「イベントさえなければ、まだ生きていたのかな」
NEWSポストセブン
永野芽郁
《永野芽郁、田中圭とテキーラの夜》「隣に座って親しげに耳打ち」目撃されていた都内バーでの「仲間飲み」、懸念されていた「近すぎる距離感」
NEWSポストセブン
18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん
「女性のムダ毛処理って必要ですか?」18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん(40)が語った“剃らない選択”のきっかけ
NEWSポストセブン