酒は「百薬の長」と呼ばれるが、その付き合い方を間違えると、ときに「百害あって一利なし」になってしまう。
特に、何かと酒量が増える年末年始。呑兵衛には心弾む季節だが、気になるのは体への影響だ。“飲み方”を間違うと、二日酔いや高血圧、さらにはもっと深刻な病のきっかけになってしまうこともある。
◆晩酌より「昼飲み」
例えば、陽の高いうちから飲むのはどこか後ろめたいものだが、体への影響はどうなのか。岡村クリニック院長の岡村長門医師は、「カロリーや体への負担を考えれば、お酒は昼間に飲む方がいい」という。
「アルコールを分解・消化するのは主に肝臓です。夜にお酒を飲むと、肝臓は就寝中に働くことになってしまう。寝ていても、内臓は休むことができません」
その点、昼に飲むお酒は、起きている間に分解されるため、就寝中の内臓への負担は軽減される。晩酌は止められないにしても、就寝直前のアルコール摂取は控えたほうがよさそうだ。