ライフ

セカンドオピニオン 主治医に黙って受診することは可能か

黙って別の医師の意見を聞いたら?(写真/AFLO)

 病気で医者にかかったとき、「ほかのお医者さんの意見も聞いてみたい」と思ったことはないだろうか。そうしたセカンドオピニオンを受けるためにはどうすべきなのか。

 患者が「主治医に伝えずに」別の医師の意見を求めてもいいのか。主治医の「治療法」に疑問を抱く場合と、「病名の診断」自体を疑う場合で事情が異なる。

●「病名」そのものに疑問を持った場合

 主治医には「問題なし」と診断されたが、症状がなかなか改善されず、“本当は重病かも”と不安が収まらないなどの場合は、主治医に黙ったまま、別の病院の外来を「初診」で受ける選択肢があるという。浜松オンコロジーセンター院長で、セカンドオピニオン外来を担当する渡辺亨医師(腫瘍内科)が語る。

「例えばがんの場合、細胞の一部を切り取って調べる『生検』を行なわず、レントゲンや超音波検査だけで診断すると“見逃し誤診”が生じる可能性がゼロではない。生検を行なわずに診断する場合など、病名の診断で納得がいかないことがあれば、他の医療機関にかかることをためらうべきではありません」

●「治療法」に疑問を持った場合

 それより一般的に多いのが、主治医の「治療法」に疑問を抱くケースだ。基本的には「主治医に伝える」ことが前提になる。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師が指摘する。

「がんや難病の場合、カルテや画像診断などのデータが、治療法を決めるうえで極めて重要な情報となります。そのため、必要な情報を別の医師に共有してもらうよう、主治医に申し出る必要があります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン