何かと酒量が増える年末年始。呑兵衛には心弾む季節だが、気になるのは体への影響だ。暴飲など“飲み方”を間違うと、二日酔いや高血圧、さらにはもっと深刻な病のきっかけになってしまうこともある。
よく、愉快な酒席の翌日に訪れる苦しみを避けるために「ウコン成分」の入った錠剤やドリンクを服用する人が少なくないが、ウコンには副作用があるという。
自治医科大学附属さいたま医療センターの浅部伸一医師がいう。
「ある程度の効果はあると思いますが、ウコンのサプリメントには、鉄分が多く含まれていることがある。鉄分が過剰になって、肝臓に悪影響を及ぼしたり、もともと肝機能に問題がある場合は、さらに悪化させることもあります」
ウコンを多量摂取しても酒の「毒消し」にはならない。酒と同様、適量が肝要だ。
※週刊ポスト2018年12月7日号